株初心者が株式投資で成功するために最も重要な「絶対に〇〇を失わない事!」とは

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

株式投資を成功させるためには基本をしっかりおさえ、日頃から入念に投資プランを立てていく必要があります。

学ぶべきことや抑えておくポイントは様々ですが、中でも具体的にどのようなことが重要となるのでしょうか。

今回は、基本となる投資プランの立て方を軸に、株式投資に最も重要なポイントを解説していきたいと思います。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。市況などは撮影当時のものになります。

この記事を読んで得られること
  • 独自の投資プランを作成するために重要な売買ノートの付け方がわかる
  • 資金管理の大切さがわかる
  • 株の買い時がわかる

売買ノートを作成し、独自のデータをつくる

まずは、私が実際に使用している売買ノートを参考に、前回の投資プランの作成Ⅱでお話ししました、SMMトレードプログラムや今回解説に取り入れた売買ノートを作成法と、投資プランの立て方について解説していきたいと思います。

ノートの書き方はご自身の好きなフォームを使っていただいても構いません。

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2015年と少し前のデータとなってしまいますが、左上には主にNYダウや10年国債のことをデータとして書いています。

右側には【本日のマクロ指標】、その日の経済指標にどのような発表があるのかを時刻と共にメモをしてあります。

投資をする際は、下側の表にチェックが入っている銘柄を優先していき、精度を高めます。時期によって収益が変化する度に細かくチェックをしていくことがポイントです。

私の場合は、短期売買でもノートを使います。

はじめは面倒な作業だと感じる方もいると思いますが、まずは慣れるまでプラン作成を続けてみましょう。ある程度続けていけば先が読めるようになり、比較的スムーズに作業を進めることができるようになります。

ノートが溜まっていくと独自の有用データになります。途中で投げ出してしまうことのないよう、根気強く続けていきましょう。

投資で最も“重要”なことは「絶対に資金を失わないこと」

これまでの経験や過去の失敗から判断すると、株式投資に最も重要な事とは“絶対に資金を失わないこと”これに尽きます。

要するに、資金を失わない投資、マネジメントを行わなければいけないということです。

1:44ごろ

前回の投資プランの作成Ⅱでもお話しした、SMMトレードプログラムや今回解説に取り入れた売買ノートを作成し、しっかりと方針を決めていけばそんなに多くの資金を失わないはずです。

2:05ごろ

もちろん損することはありますが、投資プランがしっかりしていれば、損失は比較的に次につながっていく傾向にあります。平たく言うと、良い損の仕方ということです。

一般的には、価格が急激に高くなっている時に株を買いますが、それでは下がるリスクも大きくなってしまいます。

2:36ごろ

例えば、仕手の性質がある銘柄を参考に考えてみましょう。

※【仕手】とは
人為的に作った相場で短期的に利益を得るために大量に売買を行う相場操縦のこと

3:05ごろ

このように株価が上がってくると大体の人が上の方で買ってしまいます。

買った後も少しは価格が上がりますが、その後大きく下がっていることが画像を見るとわかると思います。

そうなると大きな損失へとつながってしまいます。株式投資をする上で買うタイミングというのは、とても重要だということです。

このような失敗をしない為にも、投資プランを立て、売買ノートをつけることが大切です。

毎日記入するのはとても面倒に感じると思いますが、日々続けていくことで貴重なデータとなります。損失を出さない為にも必要なことであると、小まめなデータ収集を意識しながら株式投資を行っていくようにしましょう。

株を買うタイミングは「安くなった時!」

株式投資の基本は「安い時に買って高い時に売る」ということ。

多くの方はその逆をしてしまい、損をすることがありますが、日々株価の状況を確認しながら売買することでリスクを減らしていくことができます。

きちんと目標を決めて、どのようなスタイルで進めていくか検討しながら進めていきましょう。

もちろん、どんなに計画を立てていても買った直後に上がるということは滅多にありません。

買った株が半年後、1年後に、2~3割高くなっている、場合によっては2倍になっている、というようにしばらく時間が経過してから高くなっている状況を目指すようにします。

そういう意味では、株式市場が低迷している時は絶好の買付タイミングといえるでしょう。

例えば、2010年の8月16日、私はその年の秋頃に暴落が来るだろうと予測しました。日経平均が8,000〜8,500円にいれば、絶好の買い場になります。

このように安くなったタイミングでいかに投資ができるかが重要です。それができるようになれば、余程のことがない限り、資金がなくなることはありません。

まとめ

株式投資を成功させる為には、“絶対に資金を失わないこと“が最も重要です。

損失を出さない為にも、売買ノートを小まめに記入し、独自のデータをつくっていきましょう。

小さなデータを日々集め市場を分析していくことで、絶好のタイミングで株の売買ができるようになります。

是非、次のステップを楽しみにどんどん勉強を進めてみてください。賢い投資家になれるよう、私も精一杯お手伝いさせていただきます。

紫垣 英昭