投資のプロがボロボロになるまで読み込んだ株おすすめ本8選

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

世界の株式、FX市場は常に変化し、進化を遂げています。

日本の株式、FX(外国為替)市場も高度経済成長から「バブル相場」を経験し、その後の「バブル崩壊」、そして、「インターネットバブル」から「アベノミクス相場」まで激変の歴史を辿ってきています。

リーマンショック以降、日銀の金融緩和や、マイナス金利導入など、世界の金融政策もこれまでとは大きく異なってきています。

日本では個人投資家の新規参入を促すために、「NISA」という小額投資非課税制度がスタートし、口座残高を伸ばしています。

しかし重要なのは、このような激変する株式市場、FX(外国為替)市場に対し、個人投資家も知識をつける必要がありますが、残念ながら投資を早く始めるあまり、知識武装においては少し手薄になっているような気がします。

そこで今回は、私が株式投資をこれから始める人や、経験者向けに、ぜひ読んでおいてほしい「良書」をご紹介したいと思います。

株式投資や、FX(外国為替)を成功させるためには、基本をしっかり学ぶ必要があります。

小手先の“テクニック”で勝てるほど、甘い世界ではありません。

今回ご紹介する8冊の本は、世界の金融市場のプロフェッショナルの著作であり、金融機関の現場で取引をしている、プロの投資家も参考にしている書籍です。

すべてを理解する必要はありません。

まずは、あなたが気になる部分から学習していただければOKです。

この記事を読んで得られること
  • 株式投資やFX(外国為替)を成功させるために読んでおくべき良書がわかる
  • 心理、テクニカル、投資方法など、あなたが気になる本を見つけることができる
  • プロの投資家も参考にしている書籍がわかる

少ない資金を爆発的に増やすための、究極の投資法!

初心者でもがっぽり儲かる 大化け低位株投資法


紫垣英昭著(幻冬舎)

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最初に私の著書で大変恐縮です。

「個人投資家が少ない資金を爆発的に増やすために、実際にプロ投資家が使っているスキルを紹介する」というのが、この本のコンセプトです。

特に力を入れて執筆したのが、

・投資プランの構築
・大化け低位株の銘柄の発掘法
・株を買うタイミングの見分け方と、利益確定手法
・資金管理手法

です。

また2016年から「相場は必ず急落する」と言い続けてきたことから、「下落相場でも空売りで確実に儲ける手法」という章立ても作りました。

結果、見事に2016年1月から株価は急落しました。

そして「巻末付録」では、「上昇期待銘柄10選」を取り上げています。

この中で取り上げた「日本トリム」という株は、2015年12月12日に本が発売された当初は、株価4000円でしたが、2016年5月には、株価が8000円直前まで上昇しました。

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少ない資金で大化け株を狙いたい方は、ぜひ参考にしてください。

初心者でもがっぽり儲かる 大化け「低位株」投資法

 

世界的著名投資家の手法を学びたい人は必見!

バフェットとソロス 勝利の投資学

マーク・ティアー  著、望月 衛  翻訳(ダイヤモンド社)

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この本は、私の「バイブル」的存在となっている本で、何度も何度も繰り返し読み、付箋だらけの状態になるくらい価値の高い本です。

「もう、ボロボロになるくらい読み込んでいます」

 

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世界的著名投資家、ウォーレン・バフェットと、世界的投機家のジョージ・ソロスの二人の「投資哲学」、「信念」、「相場の考え方」などを、さまざまな視点から両者が成功するためになにを重んじているかが丁寧に書かれています。

各章ごとに「達人」、「負け犬」に分けて、投資の考え方を語っているのがとても面白く、役立ちました。

中でも僕のお気に入りは・・・

「成功する習慣1」
(達人)最重要事項は元本を確保することだと信じている。それこそが彼の投資哲学の礎石である。
(負け犬)「儲ける」ことだけが目的。結果としてよく元本を失う。

というくだりです。

僕も幾度と無く、投資元本を失った経験があるので、本当に身に染みて良く分かります。

この言葉は、セミナーでも参加者に良く伝えている言葉です。

バフェットとソロス 勝利の投資学

 

プロのディーラーもバイブルとしている良書

生き残りのディーリング

矢口 新著(パンローリング)

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この本も僕のバイブル的存在の本で、相場で迷ったときの指針に使っています。

著者の矢口さんは、野村證券、ソロモン・ブラザーズで、為替、債券ディーラーを勤められた“プロ中のプロ”です。なので、本の中でのことばには重みがあります。

「動くとき、動かぬとき」という章の中で、
「私はリスク面を徹底的に管理することによって収益を計上できる、という考えを基礎としています。リスク管理が非常に困難だと判断した場合には結果的に収益機会を放棄することもありえます。」
という言葉がとても実感として理解できます。

時に「収益機会を放棄する」これが正に正真正銘のプロの考えなのだと思います。

実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ)

 

金融機関のプロディーラーのマーケット予測を学びたい人は必読

投資家のための金融マーケット予測ハンドブック

住友信託銀行・マーケット資金事業部門(NHK出版)

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少し専門的でとっつきにくい感じの書籍ですが、金利、為替、商品市況、景気循環、経済統計、米国、欧州の金融予測に必要なデータ量が豊富で参考書として使ってほしい書籍です。

もちろん上級者は絶対に持っておくべき書籍です。

特に現在の世界の金融を取り巻く情勢は劇的に変化しており、マーケットの本質を理解するにはとても難しい時代に入っています。

だからこそ、金融機関のプロの着目点をしっかり理解しておかなくてはなりません。

景気循環、経済統計、金利等のデータやチャートは相当豊富に掲載され、プロの経済、相場予測のアプローチをそのまま学習することができるようになるはずです。

第6版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック

 

「投資メンタルを強くしたい」という方はぜひ読むべき一冊

投資の行動心理学

ジェイク・バーンスタイン著(東洋経済新報社)

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ダニエル・カーネマン博士は、経済学に心理学の考えを取り入れた「プロスペクト理論」が高く評価され、2002年、ノーベル経済学賞を受賞してから「行動経済学」への注目度が急速に広がりを見せました。

今では個人投資家の多くは、「投資にはメンタルが重要」という認識を持ってきています。

この書籍は、心理学の知見から、いかに成功するトレードモデル、トレードシステムを構築すればいいのかを解説しています。

トレードが成功する場合と、失敗する場合の精神的構造を実例を交えながら解説してくれているので、これから株式投資を始めようとしている個人投資家は読まれることを強くお勧めしたい一冊です。

少々、専門的な文章になっているので、まずはさらっと読んでみて、気になる章を何度も読み直すことをお勧めします。

投資の行動心理学

 

爆発的に上がる成長株を見つけることができる一冊です

オニールの成長株発掘法

ウィリアム・オニール著(パンローリング)

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投資家なら誰しも“銘柄選び”に迷うことがあるはずです。

僕もいまだに銘柄選びに迷うことがあります。

そこでご紹介したいのがこのウィリアム・オニール著の「オニールの成長株発掘法」です。

同氏が提唱する理論「CAN-SLIM」は非常に優れた理論であり、テクニカル分析が流行っている昨今、今一度、ファンダメンタルズ分析の優位性を、この書籍を読んで気付いていただきたいと思います。

またオニールは、ファンダメンタルズ分析だけではなく、チャートでのテクニカル分析の重要性にも言及しています。

そのチャート・パターンは、“カップ・ウィズ・ハンドル”というチャートパターンです。

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このチャートパターンは確かに有効であり、長期的な上昇波動を形成しやすいパターンです。

よってまずは、「CAN-SLIM理論」により、ファンダメンタルズ分析で優秀な銘柄を発掘し、その銘柄を日々観察しながら、“カップ・ウィズ・ハンドル”のチャートパターンで、高値ブレイクを狙って買いを入れれば、成功する確率は飛躍的に上がるのではないでしょうか。

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

 

マクロ経済指標を学んで、一歩先行く投資家になる

ウォールストリートジャーナル式 経済指標読み方のルール

サイモン・コンスタブル/ロバート・E・ライト著(かんき出版)

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株式投資は、なにも個々の企業の財務諸表、損益状況、チャートだけが重要なのではありません。

「マクロ指標」と言われる世界の経済指標を読むことも極めて重要なのです。

特に米国のマクロ経済指標は、世界中の金融市場に多大なる影響を及ぼします。

しかし、マクロ経済指標をどのようにして投資に生かせば良いのかなかなか分かりにくいものがあります。

そんなとき、本書が役に立ちます。

各経済指標の特徴などを理解しやすい解説がされています。

また「投資戦略」として、データの入手元や、具体的な投資戦略も解説されています。

他の投資家より一歩抜きん出たい投資家は、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール

 

学問としての「チャート分析」を学び、ホンモノのテクニカル・トレ-ダーを目指す

株式相場のテクニカル分析

日本経済新聞出版社

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インターネットの普及でテクニカル、チャート分析で売買をする投資家が多い中、いつも見ているチャート指標がどのように形成されているかを理解している投資家は意外と少ないのが現実です。

したがってそもそも自分が見ているチャート指標がどういう意味を持ち、どのように形成されるかを知っておくことは、チャート分析を使った売買を成功させるためには大切です。

本書は学問として体系的に「テクニカル分析」を学ぶためのものであり、決して必勝法を解説しているものではありません。しかし学問としての「テクニカル分析」を学び、賢い投資家になっていただきたいと思います。

株式相場のテクニカル分析

 

紫垣 英昭

 

この記事をかいた人

投資家 / オープンエデュケーション株式会社代表取締役。1964年大阪生まれ。甲子園出場経験者。大学卒業後、証券会社に勤務し、事業法人、金融法人営業、自己売買部門を担当。証券会社退職後、株式投資をはじめ、 日経225先物、FX等の売買指導を行い、個人投資家から絶大なる信頼を得ている。証券会社時代に培ったスキルを投資初心者でも理解できるよう売買指導を行い、今では3000人以上の受講生を抱え、「真に自立できる個人投資家」を輩出するために積極的に活動している。著書に『初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法』(幻冬舎)『億を稼ぐ投資法則』(ユウメディア)『少額資金で儲ける株ゴー ルデンルール』(ユウメディア)がある。