【質問】なぜ円安なのに、株価は上がらないのですか?

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

昨日、メルマガ読者の方から以下のような質問をいただきました。

「紫垣さん、いつもメルマガを楽しみにしています。
ひとつ質問があるのですが、最近、円安でも株が下がることが多いように思います。
特に昨日は、ドル円が115円を付けたのに、日経平均株価は500円近く下げています。
円安になれば株が上がるのではないのですか?」

という質問です。

実は1年以上前から僕はセミナー等で
「円安=株高の構図は成立しなくなってきている」
ということを伝え続けてきました。

これはドル円と日経平均株価の相関性をみればわかります。

以下のグラフは、ドル円と日経平均株価との
相関グラフですが明らかに
ドル円と日経平均株価との
相関性は失われています。

出所:トレーディングビュー

理由はいろいろあるとは思いますが
一番の理由は「日米の金利状況」だと思います。

先日、FRB議長の後任人事が行われ、

パウエル議長の続投が決まりました。

来年以降、米国金利の引き上げ観測から
ドルを買う動きが活発となり
ドル円は115円台を付けました。

これまでであれば、日本企業は
自動車を筆頭に輸出で稼ぐ企業が多く
それが株価にプラスと判断されてきました。

しかし時代は変わり、現在では
円安によるメリットではなく

「資源や原材料の価格上昇が企業収益を圧迫する」

という部分がフォーカスされ、
「円安=インフレ」が強く意識されている
ということではないでしょうか?

世界的に円の価値が下がれば、
購買力が低下し、モノが買える量が少なくなります。

結果、品薄になれば需給関係はタイトとなり
モノの価格が上がりやすくなり、
インフレを引き起こします。

今回の原油をはじめとする
資源価格の高騰について
米国政府、米国中銀は

「一過性のもの」という判断を
変えていませんが、
今回の原油備蓄の放出という
異例な手段に出たことは、

かえって「インフレ」が加速する
可能性もあり、日本株にとっては
ネガティブに働く可能性があります。

米国では「実質金利」では
まだマイナスであり、
それが株価を支えていますが、

さらなる物価上昇は、
「名目金利」の上昇を招き、
企業業績に悪い影響を与えかねません。

したがって今後は、長期金利の動向と、
物価、企業業績に変化に敏感になる
必要があるでしょう。

もし、あなたが保有株式で含み損を抱えているなら
この「動画」は、あなたにとって
プラスの効果を与えるでしょう。

投資資金を守れ!「損切り」を成功させるための6つの方法

ぜひご覧ください!

紫垣

【追伸】

今年も残すところ、あと1か月で終わります。
あっという間の1年でした。

年末相場が気になるところだと思うので
今年の年末相場を、直近5年分のチャートを使って
予測をしてみました!

株式市場2021年の年末相場はどうなる?直近5年分のチャートから徹底予測!

 

なかなか相場の予測が難しくなってきていますが、
参考にしていただければ嬉しく思います。

では。

 

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