紫垣英昭
昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介
株やFXでチャートという言葉をよく耳にしますが、チャートとは一体どういうものなのでしょう?
これからチャートの意味についてお伝えします。
- チャートの意味がわかる
- チャートの構成がわかる
- チャートの種類がわかる
チャートとは
チャートは株価(かぶか)や為替(かわせ)の値動きを時間や、日、週、月毎にグラフ化したものです。
今現在の株価を見ただけでは、それが高いのか安いのか判断することはできません。
今後の値動きの予測ができないと、FXや株式投資で利益を出し続けることは難しいでしょう。
チャートは、将来の値動きを予測・解析するために、必須の道具となります。
チャートを見ることで、過去の値動きを知ることが出来、そこから相場のトレンドや、過熱感、値動きのリズム等を読み取ることが出来ます。
まず、チャートの構成や種類、基本的な見方等を覚えていきましょう。
チャートの構成
チャートの時間足(じかんあし)でよく使われるのは、1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足等です。
また、日足、週足、月足などもよく使われます。
時間足は、値動きをそれぞれの時間毎に区切り、その時間の値動きから、以下の4つの値で表します。
始値(はじめね)・・・その時間足の中で一番初めにつけた値
高値(たかね)・・・その時間足の中で一番高い値
安値(やすね)・・・その時間足の中で一番安い値
終値(おわりね)・・・その時間足の中で最後につけた値
始値・高値・安値・終値を4本値(よんほんね)といいます。
チャートは、この足の積み重ねで構成されます。
初心者が知るべき4つのチャート
一般的に使われるチャートには、「ローソク足」「バーチャート」「ラインチャート」「平均足チャート」等があります。
ローソク足(ろーそくあし)
ローソク足とは、その時間足の4本値を1本のローソクの形に表したチャートです。
始値よりも終値の方が高いものを陽線といいます。通常白ぬきで表します。
始値よりも終値の方が安いものを陰線といいます。通常黒塗りで表します。
安値と高値は上下に突き出させて表すので、ヒゲと呼ばれます。
日本発祥のチャートですが、現在は多くの国で使われています。
バーチャート
バーチャートとは、「棒足」、「いかり足」とも呼ばれます。
高値と安値を垂直な線で表し、終値を右側に水平な線で表し、始値を左側に水平な線で表したチャートです。欧米では主流なチャートです。
ラインチャート
ラインチャートとは時間足ごとの終値をつなげたチャートです。
終値だけをつないでいるため、ローソク足でいうヒゲ惑わされにくく、値動きの傾向を視覚的に把握しやすくなります。
平均足(へいきんあし)チャート
上記の画像ではローソク足の上に重なっている赤と白の足です。(このツールでは赤が陰線、白が陽線となっています。)コマ足ともよばれます。
ローソク足と高値と安値は同じですが、平均足の始値は前の足の実体の始値と終値の中心になります。終値はその足の始値・高値・安値・終値の平均となります。
まとめ
いくつかのチャート・パターンをご紹介しましたが、一般的に良く使われているのは「ローソク足」ですので、まずは「ローソク足」のパターンから覚えていただければOKだと思います。
テクニカル分析の手法については、また別の機会にいろいろお伝えしたいと思います。
紫垣 英昭
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