3000人を指導したプロ投資家が教える!株で成功を掴むための方法

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

株で成功するのはほんの一握りだ、という厳しい話がネット上で出回っています。

その通りで、無勉強・無策で株式相場に飛び込めば、個人投資家が生き残るのは難しいでしょう。

私は証券会社で働き、その後3000人以上の投資家を指導してきました。

しっかりと、株式投資について学び、教え通りに実践すればほとんどの人が失敗するなんてことはありません!

実際に私の受講生たちは目覚ましい成果を上げている方が多くいます。

今回は、これまでに培った成功のためのポイントを解説します。

この記事を読んで得られること
  • 株で成功するために抑えるポイントがわかる
  • 株で成功する人の特徴と株で失敗する人の特徴がわかる
  • 株式トレードをする前に把握すべきことがわかる

株式投資で成功するために押さえるべきポイント

株式投資での成功するための、前提となるポイントを解説します。

何のために投資をするのか決める

「株式投資が儲かるとうわさで聞いたから、自分もやってみよう」など何となく始めてしまうと成功する確率が低くなります。目標がない場合、どのように利益を上げていくかの道筋が立てられないからです。

例えば、車を買うために3年間で100万円の利益を出したいという目標があれば、元金は〇万円・年利〇%で、勉強はテクニカル分析を中心にする。といった、方針や利益を出すまでの道筋が立てられます。

株式投資はあくまで手段であり、目的ではありません。きちんと、何のためにお金を増やすのかを明確に設定しましょう。

目標が定まることで、株式投資への意識も変わってくるはずです。

分散投資をする

初心者は、これだと思った銘柄に、資金をすべて投資してしまう傾向にあります。

しかし、一つの銘柄にだけ投資をすると、その銘柄の値動きに一喜一憂することになり、リスクを分散できません。

利益が出るときは大きく儲けられますが、安定的に勝ち続けられる手法とは言えないでしょう。

めぼしい銘柄をいくつか見つけて、少しずつ株を購入して、リスクを分散することが大切です。

何となくで銘柄を選ばない

購入する銘柄は、明確な理由がある場合にのみ購入しましょう。

知っている大手企業だから・株価が急騰しているから、などの理由で購入すると損をする確率が上がります。

損をする確率が上がるのは、「大手企業だから」などは買いの理由になっていないからです。

株を購入する際は、チャートから株価の流れを読むテクニカル分析、もしくは、企業の財務状況などから今後を予想するファンダメンタルズ分析が必須です。

こうした相場の分析を行ったうえで、売買のサインが表れたらポジションを取るようにしましょう。

なお、売買サインには下記のようなものがあります。

・移動平均線がゴールデンクロスしたから

・ファンダメンタルズ分析で割安な銘柄を見つけたから

・〇〇事業が長期的に伸びそうで、株価に対して時価総額が割安だから

上記はほんの一例です。テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析を行ったうえで、購入する銘柄を選定しましょう。

トレンドだけで投資をしない

テレワーク銘柄やコロナ関連銘柄など、市場にはトレンドといわれる旬な銘柄があります。

トレンドに乗れば大きな利益を上げられる一方で、掴んだ銘柄がトレンドに乗れなかったりトレンドが終了したりすると大幅下落する危険性があります。

高値掴みをすると大きな損失に繋がりますし、トレンドの終わりの見極めも難しいです。

そのため、トレンド銘柄だけを追い続けるとリスクが高まります。

トレンドだけを追うのではなく、堅調に伸びそうな銘柄も組み合わせて、ポートフォリオを作成しましょう。

株で成功する人の特徴

株で成功する人には、共通の特徴があります。

成功者の思考法や取引パターンを学びましょう。

自分の得意パターンを見つける

トレードで絶対に勝てる方法はありませんが、自分が得意な勝ちパターンを作ることはできます。

投資手法には、企業の経済活動などの状況を分析するファンダメンタルズ分析・チャートから株価の動きを分析するテクニカル分析があります。

ファンダメンタルズ分析・テクニカル分析の中にも細かい手法があり、投資家はその手法を活用して利益を上げます。

いろいろな手法を試していると、自分がやりやすい手法・何となく勝ちやすい手法が出てきます。着実に利益を上げる投資家は、このような得意パターンを必ず持っています。

投資手法は無数に存在してどれも魅力的に思えますが、苦手な手法と得意な手法が出てきます。苦手な手法は自分の性格や投資スタイルに合っていないので、得意な手法を見つけて伸ばしていきましょう。

アドバイスや情報を素直に取り入れられる

基本的に株式投資は、一人で行うものです。

そのため、知らず知らずのうちに情報が偏り、視野が狭くなってしまいます。

視野が狭くなると、勝てない方法に固執したり・現在のポジションを客観的にみられなくなったりと悪影響が出てきます。

雑誌やネット情報・証券会社が配信するレポートなど、情報源は沢山ありますので、いろいろな情報を取捨選択して、独りよがりの投資にならないようにしましょう。

また、相場は常に変化するものです。多くの媒体から情報を仕入れないと、知識が古いものになってしまいます。知識を常にアップデートするためにも、多くの情報に触れることが大切です。

自分の取引ルールを守れる

株で成功する人は、必ず自分の取引ルールを持っています。

株の取引は自分の心との戦いです。

自分の取引ルールを決めていないと、

「もう少し待てば含み損が減るかも・・」

「何となく株価が上がりそうだからエントリーしてみるか・・」

など、根拠がない取引をしてしまいます。

取引ルールとして代表的なものは下記の通りです。

・出来高が多い銘柄を狙う

・〇%の含み損が出たら、自動的に損切りをする

・決算や大きなニュースが出るときは、持ち越しをしない

・購入時の予想と違う値動きをしたら、すぐに売却する

他にも多くの取引ルールがありますが、実践をしていく中で自分に合ったルールを追加していきましょう。

株で失敗する人の特徴

ここでは、株で失敗する人の特徴を解説します。

自分に当てはまらないように注意しましょう。

生活費を投資に使ってしまう

株式投資で正常な判断をするには、心の余裕が大切です。

例えば、生活費を投資に使ってしまうと、生活のためにどうしても負けられなくなり、損切りができない心理状態になります。

焦って投資をしても良い結果は生まれません。常に平常心で取引をするために、余剰資金を使って投資をしましょう。

無理に投資額を増やしてしまう

資金に余裕があるからといって、一気に投資資金を増やすことは危険です。

基本的に投資資金が大きくなるほど、プレッシャーも大きくなります。株式投資の初心者が、初めから1億円・2億円など大きな金額を動かすと、プレッシャーに負けてしまうでしょう。常に株価が気になり、日常生活がおろそかになる危険もあります。

最初は100万円くらいから投資を始めて、次第に200万円・300万円と増やしていきましょう。

少しの利益で売ってしまう

人間は心理的に損を嫌うので、少し利益が出るとすぐに利益確定したくなります。

もちろん、投資では小さな利益を積み重ねていくことも大切です。

しかし、もっと利益を狙える場面で、早く損切りしてしまうのはもったいないです。

早く利益確定するクセが付いてしまうと、より大きな利益を出すのが難しくなってしまいます。

利益が出ているから売る、という思考ではなく利益が出ているけどこの後の動きは下がりそうだから売る、という風に本当に売っていいのかを考えるようにしましょう。

株で成功するための勉強法

最後に株で成功するための、心構えや勉強法を伝授します。

初心者は株式投資の基礎から学ぼう

初心者は具体的な銘柄や手法を学ぶよりも先に、株式市場全体のルールや税金がお得になるNISAやiDeCoなどの制度、信用取引・現物取引など基礎から学びましょう。

株式取引の全体像を知っていないと、利益を出すのが難しいです。

例えば株式市場には「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「ナスダック」などがあります。

市場ごとに特徴があるので、自分がどの市場に向いているのかを考える必要があります。

個別銘柄を探し始める前に、市場のルール・全体像・仕組みなどの基礎を学びましょう。

学んだ内容は必ず実践しよう

実際に取引をおこなう際には、移動平均線やボリンジャーバンドなど様々な情報を組み合わせて判断します。

勉強して頭に入れたつもりでも、初心者は使いこなすのに手こずってしまうかもしれません。

したがって勉強した内容は、実践を繰り返しおこない、失敗したり成功したりしながら血肉にしていきましょう。

最初から成功すると思わずに、実践で使うことにより経験になると考えましょう。

常に情報を取り入れ続けよう

株式市場は常に変化します。

市場を変化させる例として、

・政府の発表

・日銀の発表

・海外の動向

・大手企業の決算・ニュース

・金利の変化

これらの発表動向を気にするとともに、書籍・四季報・インターネット上の情報を取り入れ細心の知識をインストールしましょう。

細かな相場の変動を察知するには、チャートを見ることが大切です。

テクニカル分析をしっかり行えば、上に行く力が溜まっているのか・買い売りともに拮抗しているのかなども分かります。

政府発表などの大きなニュースと、チャートの変動による細かなサインの両方をチェックしましょう。

まとめ

今回の記事では、株で成功するために抑えるポイント・株で成功する人の特徴と株で失敗する人の特徴を解説しました。

株初心者はまずどのような人が成功するのかを把握したうえで、株の制度や市場のルールなどを含めた株式投資の基礎から学びましょう。

その上で、学んだ投資手法を実践で試して、自分の経験としていきます。

筆者は3000人以上の受講生に投資を教えてきましたが、利益を上げられるのは、基礎をしっかりと理解して、実践で経験を積んだ人たちです。

すぐにでもトレードをしてみたいと思いますが、まずは株式市場全体を把握してから実際の取引をしましょう。

紫垣 英昭