デイトレードで損切りは必須?トレードで利益を出すための損切り思考法について!

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

『損切りって本当にしなきゃいけないの?』、『損切りってお金が減るからやりたくない…』株式投資初心者が陥りやすい考えです。

実は株式投資でデイトレードを行う場合には、損切りは必須。

そこで今回の記事では、損切りを実践するために必要なラインなどを詳しく解説し、損切りがなぜ必要なのか詳しく解説していきます。

この記事を読むと、実際に損切りをしている場面を見て学習できるので、是非最後までご覧ください。

この記事を読んで得られること
  • デイトレードでの損切りの方法やルールわかる
  • デイトレードでなぜ損切りが必要なのかがわかる
  • デイトレードで実際に損切りをしている場面を見て学べる

損切りはまめにすべき?初心者が陥りやすい罠とは

2:20頃

動画上でもお話していますが、結論からお話すると、デイトレードにおいて損切りは非常に大切です。

初心者の方にありがちなのが、損切りをしたらお金を失うという考え方です。

そこが、プロとの違いになってくるので、まずはどのように損切りに対する考え方が違うのか考えていきましょう。

初心者とプロの損切りの考え方の違い

繰り返しになりますが、初心者とプロの損切りに対する考え方は真逆です。

もう一度、解説画面を確認しておきましょう。

普通の人は損切りをすれば、お金を失うと思いがちですが、プロは『損切りをしなければお金を失う』と考えます。

後ほど詳しく解説しますが、損切りをせずに損失を先送りにしてしまうと傷跡がどんどん広がってしまうからなんですね。

これはバブル崩壊時の日本の対応と似通っているため、具体例として次の項目で解説します。

バブル崩壊を事例に考えてみよう

 

2:40頃

1991年から2003年頃まで日本は不良債権処理で深刻なデフレが起きていましたが、これも損切りをしなかったことが原因です。

根本の原因としては、国と金融機関で損失の先送りをしてしまったからなんです。

もし仮に、バブル崩壊と同時に債権を『損切り』をしておけば、失われた20年は良い意味で実現しなかったことでしょう。

あのとき損切りをしておけば、損失が膨らまなかったのに…

こんな経験をする前に損切りを徹底していきましょう。

デイトレードで勝つためには損切りが必須?それはなぜ?

プロのトレーダーは初心者が思っている以上に損切りを行います。

動画上でも、3000株10万円程度の損切りを実践していますが、これはデイトレードで勝つために必須な行動なんですね。

7:30頃

その理由は傷が浅い内に勝負をやめ、勝ったときにその損失をカバーできるようにするためです。

では、なぜ傷が浅い内に勝負をやめるべきなのかその理由について詳しく解説していきます。

デイトレードは複数回の取引を行うから

デイトレードは一日の内に複数回のトレードを行います。

その複数回のトレードで損失が膨らんでしまうと、次のトレードに対する資金を失ってしまうことに直結します。

資金を失ってしまえば、次の取引ができなくなってしまうので、損失は早期に確定させるべきなんですね。

複数回の取引を行うための資金を溶かしてしまえば、次のトレードで勝てる可能性を捨ててしまうことにつながるので、機会損失ともとれますね。

デイトレードには機械的なルールが必要?

デイトレードにおいて思惑でのホールドは徹底的に排除していきましょう。

11:00頃

チャートを確認してみると、買いを入れた場面はちょうど高値になっている場面で、イメージとしては、多少下げたとしても、その後、買いを入れた金額よりも上に抜けていくというものでした。

しかしながら、思惑はハズレ、若干は揺り戻しはあったものの急激に価格が下がっていることが分かりますね。

こういった場面で、当初の思惑が外れたら機械的に損切りを行うことを徹底してください。

では、実際になぜこのような損切りをしていくのかについて解説していきます。

思惑の通りに行くことは少ない

株式投資のデイトレードにおいて、当初の思惑の通りにいくことは少ないです。

例えば、当初の思惑を信じ、価格が下がったとしても、価格が上昇することもあるでしょう。

しかし、その事象はたまたま起こっただけであり、実際には予想に反して価格が落ちていくことがほとんどなんです。

もし、あなたが思惑に対して自信を持っているのであれば、当初のイメージから外れた時点で損失を確定し、後ほどリエントリーすればいいだけです。

11:38頃

間違っても、上記動画内容のように、思惑が実現するまでホールドを続けるといったことがないようにしてください。

損切りラインは大体2%から3%程度で考えること

動画中でもお話していますが、デイトレード資金が100万円とすると損失許容ラインは2万円から3万円です。

このラインを超える損失は許容せず、きちんと損失の確定を行ってくださいね。

13:00頃

損切り上手になるとデイトレードで儲かるようになる?

15:00頃

デイトレードで利益を得ている方のほとんどは『損切り上手』ということができます。

損切りが上手ければ、損失による資金の目減りを回避することができ、次回の取引で損失を取り返すことが容易になるからなんですね。

多くの利益を上げているトレーダーの方は損切りの回数自体は多いのですが、あまり損失が大きくならない特徴があるのもそのためです。

上述してきたように、きちんと損切りのルールを定め機械的に損切りを行っていくことが成功の秘訣といっても過言ではないですよ。

テクニカル指標は信用せず、できるだけ資金管理で対応すること

15:20頃

巷では、テクニカル手法を用いた株式投資の成功方法が取り沙汰されていますが、デイトレートにおける一番の成功の秘訣は資金管理といっても過言ではありません。

テクニカル指標はあくまで一つの指標として考え、絶対的な信頼をおいてはいけないものだと考えておいてください。

まとめ

今回は損切りの方法やルールについて解説してきました。

3000株10万円程度という比較的大きめな損切りでしたが、プロの間では損切りは日常茶飯事です。

初心者の方は資金を失うものだと感じてしまいがちですが、まずは、資金の損失をできる限り減らす手法が損切りであると学び、今後のトレードに活かしてみてください。

最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

紫垣 英昭