【日経225先物】兼業投資家のデイトレードにおすすめな理由と手法とは?

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今回は「日経225先物のデイトレードを極める」をテーマにお話し致します。

この記事をご覧いただいている方の多くは、個別株のデイトレードをしているのではないでしょうか?

もちろん、個別株のデイトレードも良いのですが、個人投資家の方には日経225先物がおすすめです。特に日経225miniをトレードするべきです。

今回の記事では、実際の取引方法を分かりやすく解説致しますので、初心者の方でも興味を持ってもらえると思います。

ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。

この記事を読んで得られること
  • 日経225がオススメな理由
  • 日経225を取引するうえで知っておくべき用語
  • チャートを使った取引方法

日経225miniをオススメする理由

0:15ころ

日経225先物の取引をオススメする理由は、主に以下の2つです。

  1. 先物相場のボラティリティが上がってきている
  2. 夜間も取引ができる

それぞれ解説していきます。

先物相場のボラティリティが上がってきている

最近は、先物相場のボラティリティ(価格変動の大きさ)が上がってきています。数万円をさっと抜けることもあります。

デイトレードをするには、相場のボラティリティが大きい必要があるので、これは嬉しいことです。

夜間も取引ができる

個人投資家のほとんどは、昼間は仕事をしていますよね。

個別株の場合は、どうしても昼間の立ち合いになってしまいます。9時~15時ですので、一番仕事の忙しいときに、相場が開いていることになります。

それに対して、先物は夜間取引があります。

ニューヨークの経済指標発表があると大きく相場が動きますので、トレードチャンスも生まれます。

昼間は仕事があるので相場ができない方という方は、先物の夜間取引を活用しましょう。

日経225miniをオススメする理由

1:54ころ

先物市場には、「large」といわれる金額が大きい市場と、largeを10分の1にした「mini」という市場があります。

個人投資家であれば、日経225miniを取引するべきです。その理由を解説していきます。

呼び値が小さい

理由の一つ目は、日経225miniの呼び値が小さいことです。largeは呼び値が10円、miniは5円です。

呼び値というのは、売買する際の価格の刻み幅のことです。

largeは10円刻みでしか動かないので、上を買ったり下を売ったりしてしまうと、10円丸々損してしまうことになります。

日経225largeの計算は「価格×1000倍」ですので、10円×1000倍=1万円の差がでてしまいます。かなり大きいですよね。

日経225miniの呼び値は5円、倍率は100倍なので、5円×100倍=500円となります。

このように考えると、日経225miniの方が有利にポジションを取れる可能性がありますね。

1枚当たりの証拠金が少ない

miniを1枚建てるのに、2020年2月の時点で証拠金は16万円くらいです。Largeだと10倍なので160万円ほど必要になります。

個人投資家が、160万円も用意するのは中々難しいと思いますが、miniの16万円であれば個人投資家でも十分取り組める証拠金額ですよね。

注意していただきたいのは、1枚当たりの証拠金は常に変動するということです。

SPAN証拠金という制度を採用しており、指数のボラティリティが上がると、証拠金額も上がります。逆にボラティリティが低下すると証拠金額も下がる、という形で変動します。

証券会社ホームページの先物の欄にいくと「今日のSPAN証拠金額は〇円」と毎日お知らせが出ていますので、確認してみましょう。

期近物を取引する

実際に先物のトレードをする場合、「期近物」を売買します。

3:39ころ

この動画を撮っているのは、2015年3月15日なので、ちょうど先週SQがあったばかりです。今は6月限が立っています。

先物の限月は3月、6月、9月、12月です。これに対しminiは毎月限月があります。

ただし、3月、6月、9月、12月以外の限月は、商いが少なかったり価格が高くなったりしてしまうので、日経225miniであっても上記の限月で取引をするようにしてください。

期近物(きぢかもの)とは

取引できる限月のうち、最も近い限月のことです。

限月(げんげつ)とは

先物取引は取引できる期間が決まっているので、最終取引日があります。
その最終取引日が属する月を「限月」と言います。

損益の計算方法

5:30ころ

日経225miniの損益の計算方法は、獲得した値幅×1枚×100倍となります。

例えば、獲得した値幅が10円だったら、利益は1枚で1,000円です。これが値幅100円だったら1万円ですね。当然、枚数が多いほど損益の幅も大きくなります。

損益の計算は、株式の計算と同じようなものですね。電卓を叩けば良いだけなので、計算としては全然難しくありません。

実際の取引方法を解説

それでは、日経225先物のデイトレードを実際に動いている市場で説明致します。

6:12ころ

期近物を選ぶ

下の画像は、実際に動いている先物の状況です。

現在は2015年3月16日12時4分、お昼休みの時間帯ですので、それほど動きがありません。

赤い枠を見ていただくと分かりますが、表示されているのは日経225miniの2015年6月限のものです。

日経225miniは毎月立っているとお伝えしました。

例えば、4月物を見ると全然売買高がありません。5月物を見ても同じような状況です。

そのため、限月は商いが多い3月、6月、9月、12月で行うことが大事です。

先物取引でのテクニカルチャートの使い方

テクニカルは、それほど難しいものを使う必要はありません。

下の画像は20分足です。基本的に、私は5分と20分を同時に見ています。

緑色の線は、13本移動平均線です。移動平均線は、20分足のチャートで見てください。

赤枠のように、移動平均線を下に割ったら価格もある程度下がってきます。逆に、移動平均線を超えると上昇しやすくなります。

下の画像では、移動平均線を下に割りましたが、その後すぐに上昇してしまっています。

しかし、ローソク足1本が20分なので、1時間以内だったら利益を取れますね。

下の画像は、レンジの相場が終わって一旦大きく売られています。ここは、かなり大きな利益を取れるところです。

20分足と13本移動平均線というのは、結構相性が良いのではないかと私は思っています。そのため、今は20分足と13本移動平均線を使ってトレードしています。

これは、局面によってパラメーターを少し変えています。

皆さんも、いろいろ検証されると良いのではないかと思います。面白い答えが見つかるかもしれません。

5分足についても同じような感じですが、13本移動平均線を中心に考える必要はあまりないかもしれません。

私は、エントリータイミングを見るときに5分足を使っています。そのため、5分足と20分足を左右に並べて同時に見ています。

受講生からのコメント

デイトレード塾の受講者からメールをいただきましたので、参考にご紹介いたします。

10:06ころ

この方がおっしゃるように、昼間に無理にスマホで取引するよりは、日経225miniの夜間取引の方が集中できますよね。

先ほどもお伝えしましたが、夜間取引の時間は「16時30分~翌5時30分」です。

日本時間の21時半~23時くらいは、アメリカの経済指標が出る時間帯です。それだけ相場が動く可能性があります。

例えば、雇用統計は21時半に発表されるので、米株と日経225先物の価格が大きく動きます。この大きく動くところにデイトレードのチャンスが生まれるということです。

そのため、この受講生の方は昼間の取引をやめて、夜に集中することでさっそく利益が上がりました。

昼間のトレードが難しい方は、日経225miniの夜間取引をやってみてください。

まとめ

日経225先物に興味を持っていただけたでしょうか。

デイトレードでは、実力があり設備も整ったプロの投資家を相手にしています。

個人投資家が、仕事の合間に時間を見つけて片手間にトレードしても、なかなか勝つのは難しいです。

少しでも集中した環境にするために、仕事が終わってからトレードができる、日経225先物の夜間取引をしてはいかがでしょうか。

これまでに、日経225先物のトレードをしたことがない方でも、ご紹介した受講生のようにすぐに利益を手にできるかもしれませんよ。