株式投資の銘柄選びで具体的に銘柄を絞り込むための3つのポイントとは?

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

超実践的 短期売買を成功させる7ステップ。

今回は、「ステップ4 具体的な銘柄の選定方法」をテーマにお話し致します。

いよいよ、ここから具体的な銘柄選びの方法についてのお話です。

普段から私がやっている方法や、成功している受講生の皆さんの手法も併せて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。

この記事を読んで得られること
  • 選ぶべき銘柄の条件が分かる
  • どのように銘柄を選べばいいかが分かる
  • 選定した銘柄をなぜ絞り込むのかが理解できる

短期売買での銘柄選びの2つの条件

0:18ころ

いつもお伝えしていることですが、短期売買は短い時間で利益を得なくてはなりません。

そのため、短期売買での銘柄選定は「短い時間で利益を得られる銘柄」である必要があります。

短い時間で利益を得られる銘柄は、どのような銘柄なのでしょうか。

短い時間で利益を得られる銘柄の条件は2つあります。

  1. 1日の株価変動率(=ボラティリティ)がある程度ある銘柄
  2. 1日の出来高が平均50万株以上

1つ目の条件は、1日の株価変動率があるということは、数日間にわたっても変動率があるということです。

2つ目の条件は、比較的、出来高がある銘柄でないと、売りたい時に売れないなど売買しにくくなります。1日に50万株~100万株の売買がある銘柄が適しているでしょう。

値上がり率ランキングで銘柄を選定する

2:00ころ

実際の株価の動きを見て、どのように銘柄選定をすればいいか見ていきましょう。

普段、私が使っているツールは楽天証券のマーケットスピードです。(2013年の動画も元に記事を作成しているので、現在とは仕様が異なる可能性がございます)

チェックするのは、東証1部の値上がり率ランキングですね。

例えば値上がり率ランキング2位の日本コンベヤ(6375)は、先週も大きな値動きがありました。

エーアンドエーマテリアル(5391)トーヨーカネツ(6369)も同じく先週から上位にいます。

林兼産業(2286)は、今日からランキングに入ってきたと思います。

下の画像の林兼産業の動きを見ると分かるように、レンジの動きだったものがトレンドの動きになってきています。

先週末に大きく動いた日本コンベヤのチャートは下の画像の通りです。

値上がり率ランキング上位の銘柄は、それなりに出来高があります。

出来高が2,000万株や5,000万株などでなくてもいいですが、せめて50万株の出来高は欲しいところです。

下の画像の淺沼組(1852)も同じですね。レンジブレイクから一気にトレンドを作りにきています。

チャートをチェックしていたらレンジブレイクしたことに気づいて、途中から参入して勝負ができますよね。

このように、値上がり率ランキングからチャートと出来高を参考にして、銘柄を選んでいきましょう。

監視する銘柄を絞り込む

3:21ころ

銘柄を選定したら、次は監視する銘柄を絞り込まなくてはいけません。

ここでは、「銘柄を絞り込む理由」や「銘柄の絞り方」などについて解説します。

なぜ銘柄を絞り込むのか

東証に上場している銘柄は、約3,400銘柄あります。

この中から1銘柄を選ぶことは非常に困難です。そのため、自然に銘柄を絞り込む必要があります。

銘柄を絞り込まなくては監視も難しいですし、ちょっとした変化に気が付きにくくなってしまいます

チェックするのは、30~50銘柄くらいがいいのではないかと思います。

これくらいの数でしたら、毎日チェックをして小さな変化にも気が付けるのではないでしょうか。

銘柄を絞り込む方法

それでは、どのように銘柄を絞り込めばいいのでしょうか。

例えば、「自分と相性の良い銘柄」であったり、「資金流入が活発な銘柄」であったりなどは監視の対象になります。

先ほどの日本コンベヤは、ギャップ上げでストップ高になっていますよね。これは資金流入が活発な銘柄の分かりやすい例です。

あとは、建設系の安藤・間(1719)も明らかに資金が流入してきていますね。

このように、明らかに資金流入が起きている銘柄は、株価の変動率が大きくなるので短期売買に向いている銘柄と言えます。

このような銘柄を中心に監視銘柄を絞り込んでください。

普段から値動きがある主要銘柄も監視の対象にすると良いでしょう。各金融機関とか投資信託が好んで売買する銘柄です。

例えば、ソフトバンク(9984)とかがそうです。下の画像を見ると一定のボラティリティがあることが分かります。

小松製作所(6301)東芝(6502)なども、常に一定のボラティリティがありますね。

このような主要銘柄は、短期売買に向いているので主要銘柄に絞るのも良いでしょう。

あくまで、自分の目の届く範囲で銘柄を絞ってください。

銘柄の絞り込みが出来ないから個人投資家は儲けられない

なぜ、個人投資家がエントリーで出遅れるのかというと、初期のちょっとした変化に気付けないからです。

大きな変化があったときは、誰でも気が付くことができます。

その大きな変化があった時に、個人投資家はエントリーします。そして、高値を掴んでしまい、損をするという流れです。

この流れは昔から変わりません。

だから、私は銘柄を絞り込んで監視することを推奨します。

自分と相性の良い銘柄や動きが出てきた銘柄、主要銘柄のように、普段から一定のボラティリティのある銘柄を選んでください。

そして、ちょっとした変化に気付けるようにしていきましょう。

まとめ

チャートを使った具体例をいくつも挙げたので、銘柄の選定方法を何となくでも理解して頂けたのではないでしょうか。

これまでの講義で皆さんに色々とお伝えしてきましたが、大切な軸は変わっていません。

短期売買では、短い時間で利益を出さなくてはいけないので、ボラティリティのある銘柄であることと、出来高が比較的多い銘柄であることです。

この基本を絶対に忘れないでください。

今回お伝えした「銘柄選定の2つの条件」を守れれば、おかしな銘柄を選ぶことはないでしょう。

そして、自分が監視できる範囲に銘柄を絞り込んで、小さな変化を見逃さないことが重要です。

今回の記事の大切な3つのポイントは、以下の通りです。

  1. 1日の変動率がある銘柄を選ぶ
  2. 1日の出来高が50万株以上の銘柄を選ぶ
  3. 選んだ銘柄を絞り込む

基本を守りながら経験を積んでいけば、きっと利益が出るようになるはずです。

一緒に利益を積み重ねて、理想の人生を送れるようにしていきましょう。

今回も、最後までご覧頂き、ありがとうございました。

紫垣 英昭