株初心者でもデイトレで毎朝1万円以上稼げる!元ディーラーの手法公開

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今日、あなたにお伝えしたいのは、株式取引の初心者でも、株のデイトレードで毎日、朝一番に1万円以上を稼ぐ方法です。

この方法は、今も僕自身が使っている方法で、これからデイトレーダーを目指す方にはぜひ読んでいただきたい内容になります。

以下の動画は、僕が行った実際の“リアルトレード動画”です。

デイトレを行った対象銘柄は「オリコ(8585)」です。

寄り付き直後にエントリーし、その直後の“ストップ高”で利益確定を行った、ヤラセ一切無しのトレード動画です。

 

結果的に30分程度で、約3万円の利益確定を行いました。

「株のデイトレードなんて危険」という方がいらっしゃるようですが、実際にはそんなことはありません。

確かに何の知識も戦略もなく、単なる勢いで「デイトレード」をやっても上手くいくどころか、連敗を重ね大きな損失を被る可能性がありますが、流動性の高い市場、銘柄で、しっかりとした「戦略、戦術」を用いることで“朝一番のデイトレードで”1日1万円以上”を 稼ぐことは、それほど難しいわけではありません。

もちろん、今日からデイトレードを始めた初心者がすぐに成功するほど甘い世界ではないことはいうまでもありませんが、しっかり「株のデイトレード」の知識を得て、戦略を立てて売買することで、比較的、経験の浅い個人投資家でも、「株のデイトレード」で、1日1万円以上を稼ぐことは可能になります。

この記事では、「株のデイトレード」を志す個人投資家が、“朝一番のデイトレード”で毎日1万円以上を稼ぐための売買手法を、実際に僕がデイトレードで稼いでいる手法をピックアップし、分りやすく解説いたします。

この記事を読んで得られること
  • 戦略をしっかり立てることで、毎日1万円の利益が可能になる
  • 朝一番のデイトレード戦略なので、お勤めの方でも取引可能!
  • あなたは“第二の収入源”を確保することができる

「株のデイトレード」とは

まず「デイトレードの定義」ついて、株でもFXでも同じですが「デイトレード」とは、エントリーから決済までの、一連の取引を1日で終わらせる取引のことを言います。

したがってポジションを翌日に持ち越すことはありません。

毎日、損益が確定するため、リアルタイムで自分の投資資金が現金化されます。これが「デイトレードの定義」です。

「株のデイトレード」は非常にやりやすくなっている

現在、「株のデイトレード」を行うにあたっては、非常にやりやすい環境になっているといえるでしょう。

「デイトレードの定義」は、その日で売買を完結する取引だとお伝えしました。したがって中長期投資とは違い必然的に取引回数が多くなるため、証券会社側としては、それだけ手数料収入が期待できるのです。

したがって日本のインターネット専業証券会社の多くは、個人のデイトレーダーをできるだけ多く囲いたいという思惑からデイトレードがやりやすい「トレーディング・ソフト」を顧客に提供しています。

それを、まとめた記事がありますので、ご紹介いたします。

 ↓
『デイトレード初心者でも簡単に使える証券会社のソフトまとめ』

「株のデイトレード」を成功させるための“コツ”とは

「株のデイトレード」を始めたばかりの個人投資家は、その取引ごとに「最大の利益を得よう」と考えがちです。しかしこの考えは、気持ちでは理解できるものの「株のデイトレード」では危険です。

「株のデイトレード」では、エントリーから決済までの時間が中長期の取引と違い、取れる値幅が限定されます。したがって1度の取引で大きな利益が頻繁に得られることはないと思っておくべきでしょう。

1日で取れる値幅が小さい以上、1度の取引で得られる利益は小さくても、それを何度も繰り返すことで、資金をどんどん増やしていくというのが、「株のデイトレード」のコツといえるでしょう。

なので決して欲張らないようにしてください。

「株のデイトレード」のメリット、デメリット

どんな取引にも「メリット」と「デメリット」が存在しますが、こられを事前に理解することでより成功確率を引き上げることができるはず。

ここでは「株のデイトレード」についての「メリット、デメリット」について触れてみたいと思います。

「株のデイトレード」のメリット

では、これから「株のデイトレード」における“メリット”について簡単に触れてみたいと思います。

NY株やドル円の暴落の影響を受けない

「株のデイトレード」何より1日で売買を完結させますから、昨夜のNY株式市場が大きく下げたからといって、含み損が拡大するといった心配もありません。

あなたは、ポジションを翌日に持ち越すことで、せっかく含み益がでていたのに、その日の夜のNY株式市場が大きく下げて、一気に含み損になり損切りをしたという経験はありませんか?

僕もこういったケースを何千回と繰り返してきましたが、精神的ダメージがとても大きいものです。

しかし「株のデイトレード」では、その日のうちに決済してキャッシュにしているので、「NY株が気になって眠れない・・・」といったストレスはありません。

また「株のデイトレード」は、FXのように24時間取引されている市場ではないので「眠れない」といったこともありません。

比較的、小さな資金から始めることができる

投資資金が多ければ、それに越したことはありませんが、通常、個人投資家が、多額の資金を持っていることは稀です。

「株のデイトレード」は、「いかに確実に利益を積み増していくか」というのが、デイトレードのコツです。決して“一発で大儲け”を狙うものではありません。

始めは着実に資金を増やし、1年後、2年後に数百万、数千万の利益を獲得できるようになればベストです。したがって、始めは少ない資金で問題ありません。100万円もあれば十分に取り組めるラインではないでしょうか。

このように「株のデイトレード」は大きなメリットがあるのです。

「株のデイトレード」のデメリット

「メリット」があれば、必ず「デメリット」も存在します。ここではデイトレードの「デメリット」についてご紹介します。

瞬時の判断が求められる

「株のデイトレード」では決済までの時間が短いので、株価の動きによって瞬時に判断を求められます。ゆっくりとした売買はできません。

つまり「株のデイトレード」は、とても忙しいトレードスタイルであり、それがストレスになることもあります。

市場を監視できる人が有利

1日の値動きで売買を完結するトレードスタイルなので、やはり常に相場を監視できる人が有利になるのは当然のことと思います。

なぜならそれだけ入ってくる情報量が大きくなるため、判断材料が豊富になるからです。したがって「株のデイトレード」では、できるだけ市場を監視できる体制を整えるのが良いでしょう。

しかしこの記事では、普段、市場を監視することができないお勤めの方でも、できる限り「株のデイトレード」が可能になるように“朝一番”で取引が完了し、利益を積み重ねることができるようにするために書いています。

それは「時間を限定させる」ことで可能になると考えています。

株の初心者がデイトレード全般について知りたい場合、以下の記事から読んでおくと良いでしょう。

『初心者が0からデイトレードで儲けるために必要な12ステップ』

毎日1万円を稼ぐ「株のデイトレード」の準備

「株のデイトレード」を成功させるためには、戦略に基づいた準備が必要です。

そこでここからは、あなたが株のデイトレードで毎日1万円以上を稼ぐようになるための“準備”についてお伝えしていきましょう。

デイトレードのパソコン環境

「株のデイトレード」をする場合、絶対に避けたいのがパソコンの“フリーズ(凍結)”です。そのためには、できるだけ最新の性能(スペック)を持ったパソコンを使うべきです。

よくパソコン購入代金を少なくしたいという理由から、中古パソコンを購入する方がいらっしゃいますが中古パソコンは必要なスペックが装備されていなかったり、何かのきっかけにプログラムに不具合が発生し、“フリーズ(凍結)”することが良くあります。

実際、僕も過去に中古パソコンを購入したことがありますが、よく“フリーズ(凍結)”したのを覚えています。

正直、中古パソコンの価格は、新品より多少安い程度で、コストを考えると圧倒的に新品のパソコンを購入した方が、デイトレードをするには望ましいでしょう。

したがってできるだけ最新のスペックで新品のパソコンを揃えるようにしてください。

モニターの数について

デイトレードを行う場合、モニターは複数台あるのが望ましいですが、これからデイトレードを志すあなたが、いきなり複数台のモニターを揃えるのは難しいと思います。

またこの記事は、お勤めの方でもデイトレードで稼ごうという内容なので、スマホやタブレットで売買することを前提にしています。

なので、はじめのうちは今できるだけの環境を整えることを優先してください。

ちなみに以下は、僕が事務所で使っている環境です。

なぜ複数台のモニターを使っているかというと、ソフトの切り替えをしなくて済むからです。

でもあなたがこのような環境を整える必要はありません。

スマートフォンからの注文方法に慣れておく

パソコンの台数ですが、はじめは高スペックのパソコン1台、外出先から発注するためのスマートフォーンを1台で始めてみることを提案します。

使う時間帯は、朝9時~10時の間がメインになります。

この時間帯に株価を確認して注文を入れることができるようにしてください。重要なのは、スマートフォンでの注文方法に慣れることです。

株式取引はFXのように「デモ取引」ができません。したがって実際に注文を入れることを繰り返しながら慣れていくしかありません。

注文方法に不安がある方は、口座を開設した証券会社のカスタマーサポートに連絡をして、確認するようにしてください。

株のデイトレードに向く証券会社3社

では「株のデイトレード」に向いている証券会社3社についてお伝えします。

今回ご紹介する証券会社は、あくまで僕の個人的な見解です。したがって、実際はあなたが複数の証券会社に口座を開設し、ソフトを操作してみて自分に合った証券会社をメインの口座で使ってください。

一番、優先すべきポイントは“操作性の良さ”です。そのことを念頭に置いてください。

松井証券の「1日信用取引」は使える

デイトレードは、必然的に取引回数が多くなるため、取引手数料が安ければ安いほど収益につながりやすくなります。そこで検討してほしいのが松井証券の「1日信用取引」です。

これは松井証券独自のサービスで、デイトレードで取引する限り、約定代金にかかわらず、手数料ゼロ円というサービスです。

出所:松井証券HP

これは、デイトレーダーにとっては、何度売買しても取引コストがかからないということですので、とても嬉しいサービスになります。

また、他の証券会社では「空売り」ができない銘柄でも「空売り」が可能になる「プレミアム空売り」というサービスもあります。

「空売りをすれば儲かる可能性が高い!」と思ってみても、肝心の「空売り」ができなければ意味がありません。

松井証券では、このような顧客ニーズを捉え、独自仕組みで他者でできない「空売り」を可能にしたのです。

松井証券の口座開設申し込みはこちら

※注意:取引について詳しい内容を知りたい方は、松井証券カスタマーセンターまでお問い合わせください。

楽天証券の「ランキング情報」は使える

デイトレードで、朝一番に1万円を稼ぐためには、寄り付き直後に株価が大きく動く銘柄を狙って、買いエントリー(または空売りエントリー)をしなくてはなりません。

なぜなら、デイトレードはその日に決済を終わらせるため、株価が一定の以上の動きがなければ、そもそも」収益機会が得られないからです。しtがって株価が動かないような銘柄に投資をしても、利益につながることはないからです。

しかも僕たちは朝一番の株価変動を利用して、デイトレードで1日1万円を目標に収益を考えているので、寄付直後の9時から、「どんな銘柄が元気よく上昇しているか?」ということを“リアルタイム”で把握しなければなりません。

そこで使っていただきたいのが、「楽天証券」が提供している“マーケットスピード”というソフトにある、「ランキング情報」という機能です。

楽天証券の口座開設はこちら

これは、全市場に上場している銘柄(市場ごとの選択可能)のリアルタイムのランキングが表示されます。

寄付き直後は、めまぐるしくランキングが入れ替わりますが、昨日の大引け段階でランキング上位の銘柄が再び、翌日の寄付きにランキングに入ってくるようなら、連続上昇の可能性が高まり、トレードのチャンスになるのではないでしょうか。

SBI証券のスマートフォンアプリがリニューアル

お勤めの方が外出先でデイトレードをするとき、重要になってくるのがスマートフォーン、タブレットの操作性です。

最近ではスマートフォーンで取引をする個人投資家が急増しており、証券各社もスマートフォンアプリの改良を行っています。

そこで直近、スマートフォンアプリをリニューアルした、SBI証券をご紹介したいと思います。

出所:SBI証券プレスリリース

主な機能としては、他社と大きく変わらないかもしれませんが、より感覚的に操作しやすくなっているようです。

パソコンと違ってスマートフォンの場合、表示させたいものに、なかなか辿りつけないということが良く起こります。

こうなると数少ないトレードチャンスを逃してしまう恐れがあり、感覚的に操作ができるというのは大きな利点になります。

スマートフォンの操作マニュアルは、インターネットで公開しているので事前に確認しておいてください。

SBI証券の口座開設はこちら

資金を用意する

トレードを始めるには「投資資金」が必要です。よく「デイトレードを始めるのに、いくらあれば良いですか?」といった質問を受けます。

僕は「最低100万円を用意してください。なければ貯金から始めてください」と伝えます。

現在、各証券会社は信用口座の最低証拠金額を30万円にしているところが多いのですが、30万でデイトレードを行うのは現実的ではありません。

すぐに保証金不足に陥る可能性が高いからです。したがって、デイトレード目的でやる場合、当初の資金は100万円をひとつの目安に考えてください。

 

毎日1万円を稼ぐ「株のデイトレード」具体的手法について

さていよいよ「株のデイトレード」で毎日1万円を稼ぐための具体的なデイトレード手法についてお伝えしていきましょう。

ここからお話しすることは、実際に僕がデイトレードの際に使っている「手法、ノウハウ」を中心にお伝えします。

これから話すことをやっていきながら、あなたの考え方やオリジナルの売買手法を加えながらより独自性のあるデイトレード手法を作り上げていただきたいと思います。

朝一番のデイトレードに慣れてくると、日々、上記のような利益を狙うことが可能になると思いますので、ぜひ楽しみながらやってみてください。

「株のデイトレード」と相性の良い銘柄とは

何度もいうように「株のデイトレード」を成功させるためには、寄付きから勢いとスピードを伴って、上昇または下落するといった、値動きのある銘柄がデイトレードと相性が良い銘柄ということになります。

しかしもっと重要なことは、ただ単に値動きがあるだけではなく、“流動性の高い”銘柄である必要があります。

“流動性が高い”というのは、いつでも活発に売買されている銘柄と思ってください。つまり毎日出来高で300万株以上あるような銘柄がデイトレードに相性の良い銘柄ということになります。

以下、先ほどお見せした、含み益の出ていた「三井住友FG」と「アイフル」の売買情報です。

これらを見ていただければお分かりのように、お昼の時点ですでに出来高が195万株、またアイフルは229万株出来高ができています。

 

これくらい、流動性が高い銘柄がデイトレード向きの銘柄ということになります。

あともう一つですが、それぞれの一番上に銘柄名が書いてありますが、その列の一番右側に「貸借」という表記がありますね。

この「貸借」というのは、信用買い、空売りが可能という意味です。

したがって、株のデイトレードを行う場合は、上記のように、流動性が高く、貸借銘柄を基準に選んでください。

よくいただく質問として「東証マザーズや、ジャスダック等の新興市場の方が値動きが良いと思いますが、ダメなのでしょうか?」というのがあります。

これら新興市場銘柄は、流動性が低い銘柄が多く、トレードが不利な位置でしか取引できないことが多くあります。

僕はプロなのでこのような新興市場銘柄でも売買はしますが、慣れていない方は損失になる可可能性が高まるのではじめはやめておくべきでしょう。

毎日1万円稼ぐデイトレードの銘柄選びの方法

では当日、デイトレードを仕掛けるための銘柄選びの方法についてお伝えします。

僕は毎日、ヤフーファイナンスの「値上がり率ランキング」のデータをパソコンにストックしています。

「株のデイトレード」では、株価の動きにスピードと勢いがある銘柄がデイトレードの対象にすべき銘柄であるとお伝えしました。

あなたもご存じの通り、そのような銘柄は「連続上昇」または「連続下落」しているパターンであることが非常に多いのです。

そこでデイトレードを仕掛ける「準備」として、ヤフーファイナンスの「値上がり率ランキング」をチェックしてください。

操作は以下の通りです。

できればこの結果を印刷するか、頭に銘柄名を叩き込んでおきます。

そして当日、寄付き直後のリアルタイム情報での「値上がり率ランキング」をチェックします。

もし前日のランキング上位の銘柄が、再び寄り付き直後にランクインするようなら、連続上昇の可能性が高くなりますので、そのような銘柄にエントリーするのです。

デイトレード対象銘柄の選び方については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

初心者も明日から使える!デイトレードの銘柄選びと売買技

エントリーから決済まで、10時までに完了させる

再度、この記事の目的をお伝えします。

この記事は、デイトレード初心者、普段、お勤めの方に向けて、株のデイトレードで、「朝一番に“毎日1万円稼ぐ”ための手法」をお伝えするのが目的です。

単に「株のデイトレード」で儲けましょうといったものではありません。なのでこの記事で紹介する「株のデイトレード手法」は、完全に取引時間を区切ります。

具体的にいえば「エントリーから決済までを、10時までに終わらせる」ということです。

エントリーから決済までの時間は問題ではありません。決済は5分後でも10分後でも、あるいは30秒後でも構いません。確実に利益確定または損切りを行うのが目的です。

以下、保有時間“1分”で、10万円稼いだデイトレードの動画をご覧ください。

 

デイトレードで含み益が出ている状態で「もう少し持てばもっと上がる!」と欲張った瞬間にいきなり逆方向に動き、含み益が減少し、または含み損に転落することが頻発します。

また、最初の売買で確実に利益確定した後に、「もう1回やれば儲かりそうだ」などと“スケベ心”でトレードした瞬間、さっきの儲けを獲られた挙句、損失で終わることがほとんどです。

したがって、できるだけ午前中の早い時間に利益確定を終え、仕事に戻ることがベストなのです。

デイトレードに有効なトレード・パターン

ではこれから「株のデイトレード」における代表的なエントリーパターンをお伝えします。

この記事の一番最初に見ていただいた動画の“2つのパターン”である

  • 「ブレイク・アウト」のパターン
  • 「ギャップ・アップ」」と「ギャップ・ダウン」 です。

この2つのパターン以外にも、デイトレードでのエントリー技術はありますが、まずはこの2つのパターンから習得してください。

「ブレイク・アウト」のパターン

この「ブレイク・アウト」のパターンは、デイトレードのみならず、多くの個人投資家が実際のトレードで活用している手法だと思います。

「ブレイク・アウト」のパターンは、最初に一定時間の間で価格形成された株価のレンジ幅を上方または下方にブレイクし、その方向にポジションを持つというトレード手法です。

【ブレイク・アウトの買いパターン】

まずは“ブレイク・アウトの買いパターン”から解説します。

以下のチャートは、「ソニー(6758)」の1分足のチャートです。

寄付き後、最初の5分間は揉み合いの動きになっていますが、その後6分後から5分間のレンジ幅を上方ブレイクしましたので、買いエントリーします。

株価は9時40分くらいに目先の高値を付けて、その後は横這いの動きになっています。

仮に9時6分に買いエントリーできれば、10時までに利益確定することは十分可能だったと考えられます。

【ブレイク・アウトの売りパターン】

今度は“ブレイク・アウトの売りパターン”です。

このチャートは「三菱UFJFG(8306)」ですが、寄付き後、急激に下落の動きになり、はじめの1分間のローソク足を下方ブレイクしています。

このように株価が急激に下落するとき、かなりスピードを上げて下がるケースが多くあります。したがってこのようなブレイクアウトは思い切って「空売り」をやってみてください。

上手くいけば短時間で大きな利益を得ることが可能になります。

「ギャップ・アップ」」と「ギャップ・ダウン」のパターン

次は「ギャップ・アップ」と「ギャップ・ダウン」のパターンです。

  • 「ギャップ・アップ」とは、前日の終値を超えた価格で寄り付くこと。
  • 「ギャップ・ダウン」とは、前日の終値より安い価格で寄り付くこと。

この2つの意味を覚えておきましょう。

以下のチャートは「エーザイ(4523)」のチャートです。

前日の終値を超えて寄付き、その後は下げることなく株価は上昇しています。

このように大きく「ギャップ・アップ」して寄付き、株価が下げに転じることがなければ、株価は勢いよく上昇する可能性が高まります。このケースはその典型例だと思います。

次は「ギャップ・ダウン」で寄付いた後、急激に株価が戻すパターンです。

この記事のはじめに見ていただいた動画の「ソフトバンク」のパターンです。

株価は先日の終値を大きく割り込んで寄り付きましたが、その後、株価はスピードを上げて急激な戻りを見せています。

このような動きは数分間にわたって継続する可能性が高いといえるでしょう。

「ブレイク・アウト」「ギャップアップ」「ギャップダウン」の事例を見てきましたが、いずれもこのパターンが出現したとき、エントリー後は1時間以内に利益確定を目指しましょう。

これが“朝一番”毎日1万円を稼ぐためのデイトレード手法です。

想定した動きになっていないなら、即損切り

当然のことながら、すべてのパターン、すべてのエントリーが成功するわけではありません。

「上がるだろう」と思って買いエントリーしたものの、その後、株価が下落に転じることもあります。

このように自分が想定した動きにならなかった場合、すぐに損切りに動き、できるだけ少ない損失で決済しなくてはなりません。

「もう少し様子を見よう。戻るかも知れない」という“甘い期待”は絶対に持たないようにしてください。

ほとんどのケースで、損失額が拡大する可能性が高まるからです。

「株のデイトレード」を成功させる情報収集

「株のデイトレード」を成功させるための情報収集についてお伝えします。

デイトレードで株価が動く要因は、個々の銘柄の需給や材料によって動きます。

株価に影響の大きい材料は、「決算発表」や証券会社が発表する銘柄の「レーティング情報」などです。また日経新聞などで報道される新製品発表や、スキャンダルなども株価を動かす要因です。

まずは、「日本経済新聞電子版」「ヤフーファイナンス」「株探」などから、個々の銘柄の材料になりそうなものを見つけて、その後、株価がどう動いたかをチェックしてみると株価の動きをイメージできるようになるでしょう。

 

動画で学ぶ、デイトレードのコツ

この記事のタイトルは、『【動画で学ぶ】株初心者がデイトレで朝一に毎日1万円稼ぐコツとは』ということなので、できるだけ動画を使って学んでいただきたいと考えています。

そこで最後に、僕がデイトレードをするにあたって、初心者にはぜひ知っていただきたいデイトレードの4つの動画をご覧いただきたいと思います。

僕のユーチューブ動画では、“リアルトレード動画”を中心に、デイトレードに関する、さまざまなノウハウ、アイデア等を数多くご紹介しています。

また、ヤラセなし!デモトレードでもない、ホンモノのリアルトレード動画を使って解説しているので、臨場感のある動画教材になっています。

このような動画の情報をすぐに受取りたい方は「チャンネル登録」をしておくと、とても便利です!

デイトレは【恐怖】を感じる部分が一番儲かる!

この動画では、僕のリアルトレード動画を使って、もっとも株価の変動のある“ホット”な時間帯でのデイトレードのコツをお伝えしています。

デイトレードで成功したければ“損切り”をしろ!

デイトレードでもっとも重要なのは「資金管理」です。つまり自分のポジションが含み損になっているならば、いち早く損失を確定し資金を守らなければなりません。

この動画では、僕のリアルトレード動画で実際に損切りをしているところをご覧いただきながら、その重要性について解説しています。

これで“完璧!”デイトレードの「銘柄選び」とは

個人投資家が、デイトレードを行う際に、もっとも頭を悩ませるのが「銘柄選択」です。

刻々と変化する株価を見ながら「どの銘柄が儲かるかなー?」なんて悠長なことでは、なかなか利益につながりません。

この動画では、デイトレードでの銘柄選びについてお伝えしています。

株のデイトレで、“チャート分析”なんて意味ないよ!

個人投資家がデイトレードを行うとき、もっとも人気にあるのが、株価チャートを使った「テクニカル分析」です。

しかし「デイトレで朝一に毎日1万円稼ぐ」ためには、ほとんどの場合「テクニカル分析」では不十分で、特に「移動平均線」を主とした、トレンド系のテクニカル指標は、「遅行性」があるため、寄り付き直後の朝一番の値動きには対応できないことを解説しています。

きっと、あなたの常識が覆ると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

これからも、どんどんこのような動画をユーチューブにアップしていきますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

まとめ

今回の「株のデイトレード」で紹介した内容は、あくまで朝一番のデイトレードで、1万円を稼ぐことにフォーカスし、そのノウハウを余すことなく紹介しました。

実際に僕が今も使っているノウハウなので、かなり上手くいくはずです。

デイトレードを成功させる一番大切なことは、しなくても良い損失を徹底的に減らすことです。したがって「資金管理」には十分配慮するようにお願いします。

紫垣 英昭

 

 

この記事をかいた人

投資家 / オープンエデュケーション株式会社代表取締役。1964年大阪生まれ。甲子園出場経験者。大学卒業後、証券会社に勤務し、事業法人、金融法人営業、自己売買部門を担当。証券会社退職後、株式投資をはじめ、 日経225先物、FX等の売買指導を行い、個人投資家から絶大なる信頼を得ている。証券会社時代に培ったスキルを投資初心者でも理解できるよう売買指導を行い、今では3000人以上の受講生を抱え、「真に自立できる個人投資家」を輩出するために積極的に活動している。著書に『初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法』(幻冬舎)『億を稼ぐ投資法則』(ユウメディア)『少額資金で儲ける株ゴー ルデンルール』(ユウメディア)がある。