ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスを組み合わせたデイトレード戦術

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今回は、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスを使ったトレード手法について、お話をしていきます。

テクニカル分析をする際に、ひとつの指標しか活用していない方が多いかと思います。

しかし、テクニカル指標はどれも一長一短あるので、複数を組み合わせて判断することが大切です。

今回のボリンジャーバンドとスローストキャスティクスを使った手法は、非常に分かりやすく簡単に理解できるので、複数の指標を使うトレード手法の入門に最適です。

理解しやすいように、リアルタイムトレードをしながら解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。

この記事を読んで得られること
  • ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスの活用法
  • エントリーポイントの判断方法
  • なぜ逆張りだと利益の領域に入りやすいか

トレード手法の概要

0:18ころ

ボリンジャーバンドストキャスティクスを使う手法なので、基本的には逆張りとなります。

また、ストキャスティクスは、トレンドが発生している局面ではあまり効果を発揮できない指標です。

そのため、レンジの動きになっている局面でエントリーから決済をしていきます

指標の活用の仕方を含めて、トレードの流れを今回もリアルトレードで解説をしていきましょう。

日経225先物でリアルタイムトレード解説

0:58ころ

それでは、日経225先物のチャートを使って解説をしていきます。個別株の場合でも、やり方は同じなので参考になると思います。

下の画像の赤枠で囲っているところで、ちょうどボリンジャーバンドの下限に接しています。

チャートの下部に表示されているのがスローストキャスティクスです。スローストキャスティクスも下限に来ていますね。

このチャートのように、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスが下限に来ているところで、買いのエントリーをしていきます。

19,625円で約定しました。下の画像のチャートの赤線のところです。

ここから、ボリンジャーバンドの上限を目指していくのではないかと思います。スローストキャスティクスも上に上がってきていますね。

値幅は非常に狭いですけど、トレードの手法はお分かりいただけるのではないかと思います。

今はイブニングの時間帯なので、かなりゆったりした値動きになっていますね。

次は、決済の注文を入れていきます。予想している値動きのイメージは、下の画像の赤枠のような感じです。

現在は、16時50分なので動きはかなりスローモーですが、チャートが上向いてきました。

19,630円で約定しましたね。500円しか儲かっていませんが、「下を買って上を売る」という手法はご理解いただけたでしょうか。

下を買うということは、それだけ利益の領域に入りやすいということです。

これは、デイトレードでは特に重要な考えです。

他のエントリーポイントの例

3:25ころ

先ほどもお伝えしましたが、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスを使う手法のポイントは「逆張り」です。

理解しやすいように、エントリーポイントの例をもう一つ挙げてみましょう。

下の画像の赤枠の部分でも、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスが上限に位置しています。

その後、急激に下落していますね。

同じチャートのこちらも、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスが下限に位置しています。

いわゆるダブルボトム(ダブルトップの逆向き)の形になっていますが、こういうところは株価が戻りやすくなります。

このように「下を買う、上を売る」ということを徹底してください

それが崩れるとこの手法は上手く機能しません。ここだけは絶対に注意してください。

まとめ

今回は、ボリンジャーバンドとスローストキャスティクスを使う手法を解説いたしました。

逆張りでデイトレードをすることは、リスクを排除することに繋がります。

リスクを排除すると、含み損が広がりませんし、反転したときに比較的早く含み益の領域に入ります

非常に安定した、安心できる売買が可能になるのではないでしょうか。

ぜひ、皆さんもこの手法を試してみてください。

紫垣 英昭