【2019年度最新版】初心者必見!株式投資の確定申告|画像つき手順ナビ

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

今年も確定申告の時期がやってきました。2020年(2019年度)の確定申告期間は2月17日(月)~3月16日(月)までとなっています。

税務署には連日多くの人が訪れ、特に3月以降~提出期限日の16日までは、大変混雑する時期でもあります。

投資家にとっても、確定申告は重要です。確定申告することで納めていた税金が戻ってきたり、将来に向けての節税にもなります。

そこで今回は、株式投資やFXでの利益や損失を確定申告する場合について具体的な手順を解説していきます。

実際の申告の流れを、画像付きでわかりやすくナビゲートしていきます。確定申告は難しそうと感じている方でも、順番に進めていけば簡単に申告署が作成できます。この機会に、投資の確定申告書の書き方を覚えてみましょう。

この記事を読んで得られること
  • 株式投資の確定申告に必要なものがわかる
  • どうやって確定申告書を作成したらよいかが画像つきでわかる
  • 株式投資の確定申告で必要な入力項目が具体的にわかる

確定申告に必要なものは?

確定申告に必要なものは、以下の書類があります。申告内容によって異なりますので間違えないように注意が必要です。

自分に最適な確定申告のパターンは、以下の記事でチェックしてみてくださいね。

株の確定申告 あなたに最適な節税パターンとは(簡単チェックシート付)

1)特定口座年間取引報告書(特定口座での取引を申告する人のみ)

特定口座内の取引詳細と受取配当、徴収税額等が記載してある書類です。証券会社から1月半ばころに郵送されてきます。

2)一般口座内の取引データ、年間の損益データ(一般口座での取引を申告する人のみ)

一般口座での取引集計、損益計算は自分でしなければなりません。取引件数が多い人は早めに準備しておきましょう。

3)源泉徴収票(2018年に収入があった人)

4)印鑑

5)マイナンバーカード、個人番号がわかるもの、本人確認書類

個人番号カードを持っていれば本人確認書類は不要ですが、通知カードやマイナンバーが記載されている書類を使用する場合は、合わせて本人確認書類(免許証等)が必要です。

6)税務署でもらう申告書、その他添付書類

申告に必要な書類は税務署でもらうことも出来ますし、自宅のプリンターで印刷して使用することも出来ます。国税庁HPよりダウンロード出来ます。→https://www.nta.go.jp

確定申告に必要な書類は、申告する内容によって異なります。誤った書類を使用してしまうと後々面倒です。必ず事前に確認しておきましょう。

確定申告の手順

ではここから実際の確定申告手順を説明していきます。

今回は、以下の例を利用して解説していきます。

  • 会社員
  • 国税庁Webサイト「確定申告書作成コーナー」を利用して申告書を作成する
  • 損失の繰越控除の為、確定申告したい
  • 口座種類:特定口座
  • 譲渡損:30万円
  • 配当収入 5万円

それでは、実際の手順を見ていきましょう。

※手元に特定口座年間取引報告書、口座内の取引データ、年間の損益データ、 源泉徴収票を準備しておきます。
今回は国税庁Webサイトを使います。

国税庁「確定申告書作成コーナー」にアクセスする

国税庁「確定申告書作成コーナー」を開きます。

「確定申告書作成コーナー」のタブをクリック

「作成開始」をクリック


「印刷して書面提出する」をクリック

「利用規約に同意して次へ」をクリック

申告する申告書等の選択

「平成30年度分の申告書作成」の右にあるタブを▼クリックして開きます。

左端の「所得税」を選択

所得の種類を選択します。真ん中「左記以外の所得がある方」の、赤色の「作成開始」ボタンを押します。

生年月日を入力し、「入力終了(次へ)>」ボタンを押します。
(今回は青色申告承認は受けていないものとしますので、「申告の種類」欄のチェックはなし。)

「特定口座年間取引報告書」の内容を、確定申告書に記入する手順

続いて収入金額、所得金額の入力です。上下に総合課税の所得、分離課税の所得の表が並んでいます。

今回は、下側の分離課税の所得の中の「株式等の譲渡所得等」の入力するをクリック→「入力(次へ)へ>」へ

1.配当所得の課税方法の選択→真ん中の「申告分離課税」を選択

2.株式等の売却。配当。利子等の入力→「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するをクリック

以下の画面が表示されます。ここから、証券会社から送られてきた「特定口座年間取引報告書」の内容を転記していきます。

  • 源泉徴収の選択(報告書の丸がついている種類を選択)
  • 勘定の種類(報告書の丸がついている種類を選択)
  • 「譲渡に係る年間取引損益及び源泉徴収税額等」の入力→報告書内容を転記
  • 「配当等の額及び源泉徴収税額等」の入力→報告書内容を転記


(金融商品取引業者等)の入力→報告書内の証券会社、支店名を転記
証券、銀行、本店、支店部分は、後ろにあるタブで選択します。

・株式等の譲渡所得等の欄で、前年度繰越は無いため、「いいえ」を選択、右下の「入力終了(次へ)>」をクリック。
入力内容確認ページに切り替わります。

入力内容確認1ページ目、誤りがなければ→「確認終了(次へ)>」をクリック。
入力内容確認2ページ目も、誤りがなければ→「確認終了(次へ)>」をクリック。

そうすると、前画面の「収入金額・所得金額の入力」画面に戻ります。


 
「株式等の譲渡所得等」、「上場株式等に係る配当所得等」の欄に数字が入力されている状態となっています。

給与所得の入力

続いて、上側の「総合課税の所得」表中の給与所得欄の入力するをクリックします。

所得の入力画面が出てきます。入力は4ページあります。

手元の源泉徴収票内容を転記します。入力が終わったら「入力終了(次へ)>」をクリック。

給与所得の入力内容確認画面が表示されるので、内容を確認して「次へ」をクリックすると、再び、「収入金額・所得金額の入力」画面に戻り、給与所得が反映された状態になります。右下の「入力終了(次へ)」をクリックすると、所得控除の入力画面に進みます。

所得控除の入力

続いて、所得控除を入力します。その他、所得控除があれば入力し、「入力終了(次へ)」をクリック

次のページの「税額控除、その他の項目の入力」も、該当がなければ「入力終了(次へ)」をクリック

すると、計算結果確認画面になり、納付する税額が表示されます。


入力内容確認後、→右下の次へ>をクリック

すると、このようなポップアップが表示されますので、(OK)をクリックします。

・住民税等の入力
続いて、住民税等の入力 (今回の例では入力不要)→入力終了(次へ)をクリック

・住所・氏名等の入力
氏名・性別・電話番号・会社名等を入力し→入力終了(次へ)をクリック
次ページで、納税地・住所等を入力し→入力終了(次へ)をクリック

・マイナンバーの入力
自身のマイナンバーを入力→申告書作成終了(次へ)をクリック

・申告書等印刷ページ
「帳票表示・印刷」をクリックし、提出書類を印刷します。


提出前に各書類の押印欄、手書き欄を記入します。

本人確認書類、源泉徴収票(原本)、申告する特定口座の年間取引報告書を同封し、提出先へ提出します。これで、申告手続きの完了です。

まとめ

いかがでしたか。無事に申告書類は作成できたでしょうか。損失の繰越控除は3年間繰り越すことが出来ますので、必要であれば来年、再来年も忘れずに申告してくださいね。

最後にもう一度、2020年(2019年度)の確定申告期間は2月17日(月)~3月16日(月)までとなっています。までとなっています。

期限後半になってくると税務署は大変混雑します。もし、不明点や質問がある場合は、早めの確認をおすすめします。

期限ギリギリになって慌てることがないよう、申告書は早めに作成し、必ず期限内に提出しましょう。

 

投資の教養事務局