株初心者はまずチェック!株価チャートや市況、板情報の基本的な見方を解説

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

「株価チャートはどうやって見たらいいの?」「市況情報や板情報の見方がわからない!」株式投資初心者の方が投資を始めるうえで序盤に突き当たる問題です。

そこで今回は株式投資初心者の方に向けて、私が使用している証券会社の画面と株価チャートの基本的な見方について解説させていただきます。

株式投資を始めるにあたって必ず必要になる知識ですので、この機会に学習してみてください。

この記事の解説を、動画で観たい方はこちら

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。市況などは撮影当時のものになります。

※動画では、楽天証券の「マーケットスピード」というソフトを使っています。

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この記事を読んで得られること
  • チャートの基本的な見方がわかる
  • 板情報、市況情報の基本的な見方がわかる
  • 値上がり率・上位銘柄の見方、株式、先物、FXチャートの見方がわかる

板情報など、市況情報の基本的な見方を解説

それではまず日経225ミニを例に、板情報、市況情報の基本的な見方をご説明します。

下記の株式画面では、9,160~9,165円の範囲で日経225ミニが実際に取引されています。

0:16ごろ

株式では「枚数」と呼ばれる単位で取引されることになります。

下記画像の青と赤で囲った部分はが板(いた)と呼ばれ、青い箇所(買い板)が「買い」の枚数、赤い箇所(売り板)には「売り」の枚数がリアルタイムで表示されています。

0:23ごろ

緑の箇所には取引価格が表示されており、こちらもリアルタイムで変動していく仕組みです。

これらの箇所を見ることで現在の株価の状況を確認することができます。

株価チャートの基本的な見方

次に株式チャートの基本的な見方を解説します。

0:44ごろ

株価の画面は基本的に「ローソク足」と呼ばれるチャートで見ることになります。

赤い箇所から表示する期間を切り替えることで、日足だけでなく週足・時間足・分足といったローソク足を表示させることが可能です。

お次はグリー(3632)で同じように確認してみましょう。

1:03ごろ

先ほどの株価指数と同じく、赤い箇所から株式の売買数量を確認することができます。

当時のグリー(3632)は株式分割がされたばかりなので買いが比較的集中している状況、こういった情報もこちらから把握することが可能です。

また、株価が変動したり枚数が変わったりすることで、数値の部分が点滅したり色が変わって表示されます。

1:23ごろ

日足チャートを見ると、この日のグリー(3632)は窓(ギャップ)を上に開けて寄っていることが確認できます。

https://youtu.be/prB3HPx7AFM?t=92

1:32ごろ

下記の画面はニューヨークのチャートですが、以下のようにトレンドラインを引くことによってその後の値動きを予測することも可能です。

1:45ごろ

値上がり率・上位銘柄・東証一部の見方を解説

株式投資では売買の枚数や株価チャートだけではなく、値上がり率・上位銘柄・東証一部といった情報を見ることもできます。

1:59ごろ

値上がり率といった情報はリアルタイムで入れ替わり、特に寄り付き直後は頻繁に入れ替わることになります。

逆に後場では取引が落ち着いてくるため、順位の変動はあまり行われません。

見られる情報は値上がり率だけではなく、他にも値下がり率・値上がり幅・寄り付きからの値上がり率・出来高の上位銘柄……etc.といった様々な情報をこちらから確認することができます。

2:23ごろ

これらの情報を有効活用することによって、ご自身の取引をより有利に進めていくことができるといえます。

株価チャート以外(先物チャート、FXチャート)の見方を解説

それでは最後に先物取引チャートと為替チャートを同じ要領で見ていきましょう。

株式市場が低迷している状況であれば、私の場合先物取引市場だけでなく為替市場を取引することもあります。

先物チャートは株価チャートと比べやや見にくいため、私の場合は株取引時とは別のチャートソフトに画面を切り替えて対応しています。

基本的な見方はどのチャートソフトでも同じですので、いずれかのチャートソフトで一度基本的な見方を覚えてしまえば他のチャートソフトを使った場合でもすぐに対応することができます。

2:56ごろ

3:23ごろ

補足としてこのときのドル円相場を簡単に解説させていただきますと、円高に対する口先介入が行われたことで今後実際に為替相場への介入があるのではないかとの観測から円が安くなってきている状況でした。

※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。市況などは撮影当時のものになります。

3:32ごろ

まとめ

今回は、実際の取引画面を使って、市況情報とチャートの基本的な見方について解説しました。

今回の記事をご参考に株価チャートの見方に慣れていただければ、いずれは株式市場だけでなく先物取引市場や為替市場も同じように取引することができるようになります。

ぜひ、参考にしてみてください。

紫垣 英昭