紫垣英昭
昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介
銘柄の選定には様々な方法があります。
初めて株式投資に挑戦するという方は、膨大な判断材料にどこから手をつけたら良いか困ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、初心者でも簡単に習得できる、儲かる銘柄の選定方法を4ポイントに絞って紹介していきたいと思います。
これまでに解説してきたことの復習も兼ねて、株式投資の全体像を掴んでいきましょう。
- 儲かる銘柄の選び方がわかる
- 儲かる銘柄を選ぶ際に見るべき4ポイントがわかる
- 銘柄選びの際の注意点がわかる
儲かる銘柄の選定法
儲かる銘柄を選定するには、まず投資家に人気があるか判断をしなければいけません。
株価収益率が割安でも、人気が無かったり、流動性が低かったりする銘柄は、価値が上がりにくいので極力避けるようにしましょう。つまり、常時一定の出来高がある銘柄に投資をするということです。
これには、買いたいときにすぐ買える、売りたいときにすぐ売れる、という非常に大きなメリットがあります。できれば1日100万株前後の出来高がある銘柄に投資を行うと良いでしょう。
儲かる銘柄を選ぶ際のポイント
儲かる銘柄の選定法には、大きく分けて4つのポイントがあります。
株主持分比率が50%以上あり、有利子負債以上の内部留保を保有しているもの、いわゆる利益余剰金と呼ばれるものがある状態がふさわしいとされます。
場合によっては、株主持分が50%前後でも構いません。
常時、安定した出来高のある銘柄を選びましょう。
これら4つのポイント全ての条件を満たす銘柄は、少ないと思います。全体的にバランスが取れていればどこかの条件を妥協しても良いでしょう。
例えば、会社が比較的安全であり売り上げが向上しているが収益性のROEやROAが少し低い、といった場合は譲歩できる部分といえます。
割安面も、必ずしも市場平均より下でなくても良い場合があります。
全体的なバランスを見て、できる限り割安と判断されるものを優先して投資を行うようにしましょう。
4つのポイントをもとに投資先を選定した時、全体的に70点程度条件を満たしていれば良いと思います。
まとめ
今回は、初心者の方でも理解しやすいよう、簡単に銘柄の選定法を解説しましたが、財務分析や企業分析というのは掘り下げるととても深いレベルとなります。
今回ご説明したこと以外にも、ご自身で儲かる銘柄の選定方法を勉強してみるのも良いと思います。
もちろん、今日学んだポイントをもとに確実に分析をしていけば、リスクを負うことなく株式投資をすることができます。
私も財務の専門家ではありませんし、財務分析能力がとても長けているという訳ではありません。
どちらかというと苦手な分野ですが、会社の安全性、収益性、割安度をしっかりと把握することで良い銘柄を発掘しています。
今回解説した選定方法をしっかり押えておけば、初心者からスタートしても十分100万円稼げるといっても過言ではないでしょう。
銘柄の選定法は各投資家によって様々な見方があり、何を重視するかはバラつきがあります。
正直なところ「これだ」という正解はありません。
今回お話したポイントは、あくまでも全体的なバランスを整えるという意味で念頭に入れていただけたらと思います。
初めは難しく考えてしまう分野ですが、【安全な会社】【収益が上がっている会社】【割安に放置されている銘柄】この3つを押えるだけでも十分、長期投資で利益をあげることができるでしょう。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
紫垣 英昭
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