紫垣英昭
昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介
現在、コロナの影響によって生じた雇用の悪化などによる収入減などの先行き不安により、個人での資産運用が求められる時代に突入しています。
その中でも個人で簡単に始められる「投資」は再注目され、全体の取引量は増加の傾向にあります。
投資ブームが起こっている中で、投資初心者の方がまず悩むポイントが「一体何を投資したらいいのか?」という問題になります。
FXや仮想通貨、そして株式投資が主な投資の対象となりますが、投資初心者の方はどれを選べばよいのでしょうか?
結論から申しますと、私は、株式投資を最もオススメしているのですが、今回は、なぜ投資初心者には株式投資がおすすめなのか、その根拠を提示しながら、詳しく解説していきたいと思います。
※この動画は過去に撮影した動画を再編集したものです。市況などは撮影当時のものになります。
- 投資初心者に株式投資をお勧めする4つの理由がわかる
- なぜ、システム売買やノウハウ本などで勝てないかがわかる
- 株とは何かがわかる
投資初心者に、株式投資を最もおすすめする4つの理由とは?
私が、投資初心者に株式投資を推奨する理由がこちらです。
投資初心者に株式投資をお勧めする4つのポイント
- 他の投資方法に比べて情報量が圧倒的に多い(企業関連ニュース、会社四季報など)
- 選択肢が多い(デメリットにもなりうる)
- 株式市場は世界的歴史が長いため、様々なデータが豊富に存在する
- 値動きが一方向に向かいやすい
それでは、4つのポイントをそれぞれ解説していきます。
他の投資方法に比べて情報量が圧倒的に多い(企業関連ニュース、会社四季報など)
株式市場はFXや仮想投資と比べて、ニュースや会社四季報といった株式に関連する情報が数多く存在します。
そのため、日々売買を行ううえで判断材料となるものをたくさん用意することができます。
これが株式投資の大きなメリットの1つです。
選択肢が多い
株式市場は得られる情報が多いだけでなく、選択肢も他の投資方法と比べて非常に豊富です。
選択肢が多いというのは銘柄の種類が多いということですが、株式市場ではなんと約4,000銘柄前後の上場株が存在しています。
そのため、約4,000銘柄の投資先の中から実際には4~5銘柄の数種類を選んで取引していくことになります。
選択肢が多い中の銘柄の選定作業は投資初心者にとって難しい作業となるため、これがデメリットにもなり得るといえます。
ですが、この点においては好みの条件でスクリーニングをかけることも可能なので、最初のうちこそ苦労するかもしれませんがすぐに解消されるデメリットと考えて良いでしょう。
むしろメリットのほうが大きく、選択肢が多ければその分投資先として良いものもたくさん見つかると考えて頂きたいと思います。
株式市場は世界的歴史が長いため、様々なデータが豊富に存在する
繰り返しになりますが、株式市場には多種多様なデータが存在します。
FXではその時々のニュースで反応することが多く、またニュースに対するFX市場の反応も様々であるため予測が困難になりがちです。
一方で株式市場はFXより歴史が長いため、ニュースだけでなくニュースへの株式市場の反応に対する統計といったデータを含めて様々なデータを参照することができます。
これらのデータを複合的に考えると株式投資に関して非常に良い結果を導きやすく、この点も株式投資ならではの大きなメリットの1つといえます。
値動きが一方向に向かいやすい
下記のチャートをご覧いただければわかると思いますが、株式市場は他の投資方法と比べて比較的一方向の動きが多いです。
一方向の動きが多い主な理由ですが、企業の業績は3ヶ月毎に発表されるため、それまでは基本的に大きな動き(トレンドの転換)が起こりにくく、またFXのように短期的な値動きが激しくなることも少ないです。
確かに値動きがあること自体はメリットになりますが、上下にランダムに動くようなレンジ相場であった場合はなかなか売買し辛いのが実情です。
一方で一方向に動いているときはある程度トレンドが見えやすいため、株式市場は比較的売買しやすいといえます。
このことからも株式投資は投資先として選びやすいことがわかりますね。
そもそも「株」とは一体何なのか?株式投資の基本と投資プランについて
それでは、株式投資の基本と投資プランについてご説明します。
まず、「そもそも株って何?」という話をさせていただきます。
これは投資初心者の方だけに向けてではなく、既に株式市場で売買している方にももう一度再確認という意味で簡単に振り返っていきたいと思います。
まず、株式会社は事業を行いたい人(社長)に対して資金を提供することで、会社の設立が成立します。
中小企業の場合は株主=社長という場合が多いですが、上場会社の場合は社長と株主がきっちりと分かれています。
株主は株式会社の売上を伸ばすことによって、その会社の価値が上がることを期待しています。
会社の価値が上がれば当然株価も上がり、また配当も多くもらえることになるため株主はこれらの利益を期待して出資しているわけです。
一方で、株式会社は株主に対して会社の利益を「配当金」という形で還元します。
株主は会社の株を保有してその会社の企業価値が上がることで株価も上昇するので、インカムゲイン(配当金)だけでなくキャピタルゲイン(売買益)も得られるというメリットがあります。
一般的に株と呼ばれているものは「株券」にあたり、株主に対して出資金の証明として株券が発行されるという仕組みとなっています。
私たちは取引所というところで株券の売買をしており、色々な売り手と買い手がいる中で実際に株券が取引所で流通しているということになります。
その「株券」を私たちは売買しているので、株主になるということは会社の一部を保有、つまりその会社のオーナーの一部になるということを意味しています。
これが基本的な株のシステムになります。
株式投資について、詳しくは他の記事でも解説していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
今回このようなセミナーを改めて公開する大きな意味として、もう一度「原点に立ち返ろう」というメッセージがあります。
今の世の中は投資に関連してシステム売買や、短期売買のノウハウ本がかなり出ていますよね。
しかしながら、私の友達の投資顧問会社の社長や証券アナリストの資格を持って証券会社で働く方々の話を色々聞いたところ、そういった方法では実際のところごく一握りの方しかうまくいっていません。
それ以外の大多数の方は投資がうまくいっていないというのが現実です。
それは何故かといいますと、やはり投資に関する基本的な知識が備わってないままノウハウといった表面的な知識が先行してしまい、それ以外の基本をおさえられていないのが大きな要因ではないかと考えています。
なので、今回の公開セミナーでは株式投資の基本をもう一度確認して、「賢い投資家として安定的な利益を生んでいこう」というのが一番大きな狙いです。
この辺の基本となる知識を1つ1つなるべくわかりやすく解説していきますので、是非この公開セミナーで勉強していただければいいなと考えています。
紫垣 英昭
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