米国株投資におすすめの情報サイト10選!【2022年最新版】

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紫垣英昭

昭和62年証券会社に入社し事業法人、金融法人、ディーラー経験
現在、延べ2万人近くの個人投資家に日本株の売買指導を行っている。
3年前より「全方位型トレード・システム」を提唱し、多くのプロトレーダーを育成。
著書3冊を出版、新聞、雑誌の執筆や講演も多数あり。
著書紹介

米国株投資で成功するには、日本株投資以上に情報収集が欠かせません。

米国株には、30年以上連続増配を続けている高配当銘柄や、GAFAMを筆頭とするナスダックの急成長ハイテク株など、魅力的な銘柄が数多くあります。

米国株でどのような投資をするにしても、投資の目的にあった米国株情報サイトを使い分けて情報収集を行うことが重要です。

今回は、米国株投資に使える情報サイトについて、情報収集の目的に合わせておすすめの10サイトを紹介していきます。

この記事を読んで得られること
  • 米国株投資に使える情報サイトについて分かる
  • 情報収集の目的に合わせておすすめの10サイトがわかる
  • 投資目的に合わせて米国株サイトを使い分けができるようになる

米国株投資では情報収集が欠かせない

世界最大のマーケット米国株市場には、世界中の投資家が参加しており、その投資手法も多種多様です。

米国株で資産形成する方法としては、次のような方法が挙げられます。

・連続増配を続けている高配当銘柄で配当金を再投資して雪だるま式に資産を増やしていく。

・GAFAMやテスラ、エヌビディアなど世界をリードする成長ハイテク株に投資する。

・「S&P500指数」や「NASDAQ100指数」に連動する米国株インデックスで長期・積立・分散投資を行う。

ただ、米国株でどのような資産形成をしたいとしても、投資目的に合った情報収集を行うことは欠かせません。

例えば、連続増配年数が長い米国株で配当金投資をしたい場合には配当や決算情報、ナスダックのハイテク成長株に投資するならチャート分析やリアルタイム情報を集めることが重要です。

有用な米国株サイトは英語で書かれていることも多いですが、近年は米国株投資を行う日本人投資家が増えていることもあり、日本語の情報サイトも充実してきています。

なお、米国株投資で成功するには情報収集は重要な要素ですが、投資において情報はあくまで投資判断材料の一つに過ぎません。

集めたい情報に合わせて米国株情報サイトを使い分けた上で、投資の最終判断はあくまで自分の頭で考えた上で行うようにしましょう。

銘柄選び・銘柄分析におすすめの米国株サイト

銘柄選びや銘柄分析におすすめの米国株サイトを押さえておきましょう。

Investing.com

Investing.com」は、最も基本的な米国株の銘柄情報サイトです。

日本語に完全対応しており、日本人投資家にとって便利な作りになっています。

「Investing.com」のトップページ

ページ上部タブの「マーケット」→「株式」→「銘柄検索」を選び、アメリカを選択すると、米国株の一覧を見ることができます。

米国株銘柄を、時価総額や配当利回り、年初来利益といった要素でスクリーニングすることが可能となっており、調べたい米国株銘柄の情報を手軽に調べられます。

銘柄のページでは簡単なチャートを見られることはもちろん、時価総額やPER、配当利回り、次回決算日といった基本的な情報を網羅して見ることが可能です。

「Investing.com」のアップルのページ

連続増配年数を見ることはできず、長期チャートもやや見づらくなっているため、より深い銘柄分析を行う上では不十分ですが、米国株銘柄の概要を調べる上では非常に有用なサイトです。

Kabutan 米国株

Kabutan 米国株」は、日本株のテーマ株投資でおなじみのサイト「Kabutan」の米国株版です。

日本人向けの米国株サイトだけに、日本人にとって使いやすい構成となっています。

「Kabutan 米国株」のトップページ

米国株は世界の中心であることから、テーマ株にも日本株にはない銘柄が数多くあります。

例えば、EV関連銘柄の【TSLA】テスラモーターズ、人工知能関連銘柄の【NVDA】エヌビディア、配車サービス(ライドシェア)関連銘柄の【UBER】ウーバー・テクノロジーズなどは世界をリードする銘柄です。

日本株にも、EV関連銘柄や人工知能関連銘柄に位置付けられる銘柄は多数ありますが、テスラモーターズやエヌビディアのような世界をリードする企業は残念ながらありません。

ただ、「Kabutan 米国株」は、まだできたばかりのサイトであるため、主要な米国株しか網羅されていない点はデメリットです。

テーマにしても、大麻関連銘柄のような日本株にはない米国株特有のテーマまでは、まだ網羅されていません。

日本人に使いやすい米国株テーマ株に特化した貴重なサイトであることから、今後のコンテンツ充実に期待です。

Dividend.com

米国株の強みの一つに、何年連続で配当金を増配しているのかを示す「連続増配年数」が長い銘柄が多いことが挙げられます。

日本株でも配当利回りが高い銘柄は多いですが、30年以上に渡って連続増配を続けているのは花王の31年(2020年12月期時点)のみです。

一方、米国株には、30年以上に渡って連続増配を続けている銘柄が多く、配当金を減配される心配をせずに配当金投資を手掛けることができます。

「Dividend.com」は、連続増配年数で米国株をスクリーニングできることから、米国株で配当金投資を行う際には必ずブックマークしておきたいサイトです。

英語サイトですが、使い方を理解していれば問題なく使うことができます。

「Dividend.com」のトップページ

「Dividend.com」で、連続増配年数でスクリーニングするには、上部タブの「Screener」をクリックしてから、下画面の「Div Growth」をクリックして、「INCREASES」で見ることができます。

なお、「YIELD & DIV」は「配当利回り」を示しています。

「Dividend.com」の配当利回りと連続増配年数

finviz

「finviz」は、米国株のスクリーニングで有名なサイトです。

「finviz」のトップページ

「finviz」では、NYダウやS&P500指数について、セクターごとの時価総額や変動率を視覚的に見ることができます。

時価総額の大きさは画像枠、株価の変動は色と数値で示されているため、米国株の状況を分かりやすく理解できます。

一例として、次の画像は2021年12月6日付の「S&P500指数」の状況です。

「finviz」のS&P500指数

米国株でテーマ株投資やインデックス投資をする場合にはもちろん、米国株の全体相場を押さえておきたい場合には要チェックしておきましょう。

チャート分析におすすめの米国株サイト

米国株のチャート分析に有用なサイトについて押さえておきましょう。

Trading View

「Trading View」は、米国株を始めとする株式はもちろん、為替や仮想通貨、商品価格など、世界中のあらゆるマーケットに対応した多機能チャートツールサイトです。

「Trading View」のトップページ

米国株のチャートサイトとしても非常に使いやすく、短期(1秒足)から長期(月足)のチャートを見られることはもちろん、複数チャートの比較、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDといったインジケーターを表示することも可能です。

無料で使うには広告が表示されますが、無料チャートツールとしては一線を画しています。

次の画像は、【AAPL】アップルの週足チャートと出来高に、S&P500指数を追加したものとなります。

「Trading View」のアップルの株価チャート

詳しくチャート分析したい米国株がある場合には、こちらのサイトでチャート分析することをおすすめします。

Stock Charts

「Stock Charts」も、米国株チャートで人気のサイトです。

「Stock Charts」のトップページ

「Stock Charts」のチャートは、「Trading View」に比べるとシンプルですが、とても見やすいものとなっています。

移動平均線はもちろん、MACDやRSIなどのインジケーターを表示することも可能となっています。

次の画像は、【AAPL】アップルの週足チャートと出来高です。

「Stock Charts」のアップルの株価チャート

経済ニュースにおすすめの米国株サイト

米国経済や世界経済など経済ニュースにおすすめのサイトを押さえておきましょう。

Bloomberg

「Bloomberg(ブルームバーグ)」は、世界経済の動向や最新ニュースを確認することにおすすめのサイトです。

「Bloomberg」のトップページ

ブルームバーグは、米国市場を始めとする世界中の株式市場や為替相場など、世界経済ニュースを網羅的に把握しておく上では要チェックしておきたいニュースサイトとなっています。

日本株のニュースサイトとしては「日経平均電子版」が知られていますが、ブルームバーグは世界株や米国株の「日経平均電子版」に相当する情報サイトとも言えます。

THE WALL STREET JOURNAL

「THE WALL STREET JOURNAL(ウォール・ストリート・ジャーナル)」は、米国で最も影響力の強い経済メディアです。

「THE WALL STREET JOURNAL」のトップページ

米国経済のトレンドを知る上でも役立つ世界最大の経済ニュースメディアであり、米国株投資をする上では「Bloomberg」と並んでチェックしておきたいサイトです。

世界中の機関投資家が読んでいると言われており、有料会員登録して情報収集するのも悪くありません。

Yahoo Finance

「Yahoo Finance」(「Yahoo Finance」)は、代表的な投資情報サイトとして知られていますが、米国株にも対応しています。

「Yahoo Finance」のトップページ

米国市場の動向やニュースはもちろん、銘柄情報やチャートについても見ることができます。

ニュース、銘柄分析、チャートなど、バランスよく情報を集めたい場合にはおすすめのサイトとなっており、米国株投資を始めたばかりの初心者向けのサイトと言えるでしょう。

リアルタイム情報におすすめの米国株サイト

米国株市況についてリアルタイムで情報を得たい場合におすすめのサイトを見ていきましょう。

NYダウ平均株価 ヒートマップ

「NYダウ平均株価 ヒートマップ」は、米国市場が閉まっている際にも、米国株先物の動向をリアルタイムでチェックできるサイトです。

「NYダウ平均株価 ヒートマップ」のトップページ

こちらのサイトは、日経平均先物の動きを確認できるサイトとして、投資界隈で“CME”と呼ばれる有名サイトの米国株先物ページです。

米国市場は、日本時間の23時30分~6時00分まで(サマータイム期間は22時30分~5時00分まで)となっていますが、米国市場が閉まっているときも先物は動き続けています。

例えば、米国市場に先駆けて日本を含むアジア市場が暴落となっていたような場合には、米国株先物を見れば、本日夜の米国株市場の寄り付き時の動向を占うことが可能です。

まとめ

今回は、米国株投資に使える情報サイトについて、情報収集の目的に合わせておすすめの10サイトを紹介してきました。

米国株では、連続増配年数が長い銘柄の高配当株投資や、ナスダック上場ハイテク株への成長株投資、S&P500指数に連動するインデックス投資など、無数の投資手法があります。

ただ、米国株でどのような資産形成をするにしても、投資目的に合った情報収集を行うことが欠かせません。

例えば、全体相場の分析は「finviz」で行い、チャート分析は「Trading View」で行い、米国の経済ニューストレンドは「Bloomberg」や「THE WALL STREET JOURNAL」で情報収集するといった具合です。

また、米国株投資において目的に合った情報収集をすることは重要ですが、投資において情報はあくまで投資判断材料の一つに過ぎません。

投資目的に合わせて米国株サイトを使い分けた上で、投資の最終判断はあくまで自分の頭で考えた上で行うようにしましょう。

紫垣 英昭